~イタリアン・パセリを使って~
きょうは、「食堂かたつむり」の本を読みました(小川糸、ポプラ文庫)。
この間映画でも観たのですが、本の雰囲気と映画の雰囲気は全く違和感がなく、いい雰囲気をそのまま、映画にしてあったのだなと思いました。
心に傷を負って、声が出なくなった倫子。故郷に帰って、食堂を開くのですが、その倫子が、大嫌いだった「おかん」の死をきっかけに、おかんの本当の気持ちに触れ、再び自信を取り戻すまでを描いた作品です。
この作品には、「お料理するということ」「食べるということ」「生きるということ」といった問題が、シビアに描かれる場面もあります。映画より本のほうがさらにシビアに描かれていました。
また、長い間、ずっと大嫌いだったおかんの手紙が、死後、見つかり、その手紙に書かれたおかんの言葉が、倫子の閉ざしていた心にしみこんでいきます。
大事なものには心に鍵をかけて空気にさらさないようにして、大切に残しておこうと思った倫子。生き物の肉をお料理して食べることで、からだの中に新しい力を感じていく倫子。自信を取り戻して、声を取り戻した倫子。そんな倫子の食堂かたつむり。
さて、私も自分で育て始めたハーブで、自分のためにまず、お料理してみました。
赤唐辛子の辛みがこのアラビアータのメインですから、味付けはお塩だけです。
ピリッと辛くて、トマトとイタリアン・パセリのいい香りで、とても美味しいひと品です。
イタリアン・パセリを摘んだときのパセリの独特ないい香り。トマト缶を開けた時のトマトの匂い。ニンニクを炒めたときのいい匂い。赤唐辛子のピリッとした辛み。イタリアンは材料をそろえているときも、お料理しているときも、食べたときも、なかなか楽しいものです。
材料:(ひとり分)
ニンニク 2~3片
オリーブオイル 50ml
赤唐辛子 2本
イタリアンパセリの粗みじん切り 適量
ホールトマト(汁ごとつぶす) 200ml
塩 適量
ペンネ 80g
お好みで仕上げ用エクストラバージンオリーブオイル 30ml
ベランダの赤唐辛子はまだ買ったばかりなので、こんな具合。今回は市販のものを使いました。
イタリアン・パセリ
材料はこんな具合。
作り方
①ニンニクをナイフで押さえてつぶす。赤唐辛子は3~4に切り、種をのぞいておく。
ホールトマトはつぶす。イタリアン・パセリは粗みじん切り。
②ペンネをゆで始める。
③フライパンにオリーブオイル、ニンニクを入れ、オリーブオイルを強火で温度を上げる。その後、弱火でニンニクが浸かるように、フライパンを斜めにして、ニンニクに火を入れる。
④全体が色づき、ニンニクがほっこりするように加熱。その後は、焦げないようにゆすって混ぜる。
⑤赤唐辛子を入れる。その後、イタリアン・パセリを入れる。
⑥つぶしたトマトを入れ、沸騰するまで強火。塩適量を入れ、味付けをする。その後、弱火で、じっくり煮込む。赤唐辛子、トマトの味を引き出すように。
⑦水分が飛んで、とろみがついたら、茹でたペンネを入れ、混ぜ合わせる。お好みで、エキストラ・バージン・オリーブオイルを加え、混ぜる。
⑧お皿に盛りつけて、粗みじん切りのイタリアンパセリをふる。