曇り空、寒くて時々時雨の遅ればせながらの初もうで。
清水寺の門を通り抜けると
随求堂というお堂があります。
そのお堂の入口のところに
こんな階段が・・・。
このお堂に安置されている仏さまは、大随求菩薩という仏さまで、大悲のお母さん仏さんだそうです。
どんな願いもかなえてくださるのだそうです。
この階段は、その仏さまのお腹の中に入る入口になっています。
手すりを持って降りていくと、中は真っ暗。ほんとに真っ暗で、まったく何も見えません。
手すりは数珠に変わり、その数珠だけを持って、何も見えないところを歩いていくのです。
ほんとに何も見えず、とても怖かったです。
しばらく行くと、かすかな灯り。そこには、梵字の書かれた石が置かれていて、その石に触れて、お願い事をしてまた数珠を持って歩いていきます。
そうしたら、もう出口。
これで、お母さん仏さまのお腹の中を廻ったことになり、出てきた時には心身とも新生を覚え、新しく生まれ変わるのだそうです。
最初によくそのことを知ってから入らないといけません。私はうっかり、なんかお願い事を聞いてくれはるそうな、ぐらいの呼びかけの声で入ってしまい、なんだかわけがわからず出てきてから、この説明を読んで大失敗でした。
暗闇の中を自分の感覚、感性だけで仏さまの胎内を感じながら歩かなくてはいけなかったようです。
1回100円。今度行った時には、お母さん仏さまの胎内をよくよく感じながら巡り、新生したいと思います。