比叡山 de お散歩 118 ~比叡山延暦寺散策~


 まったく予定外に、突然、仕事で比叡山に行かなければならないことに。

 普通だったらこのさわやかな新緑の季節、とてもうきうきして行くのですが、・・・。

 きょうは他に仕事がいっぱいあって、時間がない!時間がない!とあせっていたときだったために、この新緑の季節に新緑のシャワーを浴びながらも、いらいら、いらいらしながらの比叡山延暦寺行きとなってしまってました(予定が狂った~!)。

 ほんとうだったら、大好きな東塔にある根本中堂。

 お堂の中に入ると、歴史を感じさせるような湿気た独特のにおいがするのです。私はそれが好きだったのですが、きょうはあまりそれも感じることなく・・・。



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 お堂の外壁は総漆塗りなのです。来年から外壁の修繕工事が始まるそうです。
十年ほどかけての工事のようです。

 なんせ、総漆塗りなので、金閣寺の金塗りを新しくするのより、もっと費用がかかるようです(ちなみに、金閣寺は7億何千万円かだったそうです)。

 こちらは、織田信長の焼き討ち後、このままではいけないだろうと、徳川三代将軍の時代に建て替えられたそうです。

 文殊楼に向かう階段より見下ろした根本中堂。



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 こちらは、西塔のにない堂です。新緑に朱色のお堂で、ほんとに美しいところです。でも、私は、ここでもいらいら・・・

 両横二つのお堂をつなぐ橋は、唐風の屋根です。
 弁慶がこの二つのお堂をかついだというので、にない堂と呼ばれたのだとか。



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 西塔は、東塔よりも早くから建て直しがなされたそうです。織田信長が焼き討ちをしたあと、秀吉がこのままではいけないと思って、新しく工事を行ったそうです。とても大きな講堂も建てられました。


 にない堂の右側のお堂。



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 左側のお堂が、常行堂で、本格的な修行が行われるところ。90日間ここにこもって、扉を閉ざしたままでずっと修行が行われるそうです。いったんその修行が始まると、まったく入れてもらえることはできないお堂なのですが、きょうはまだ修行が行われていなかったので、特別に入れてもらえました。団体で行くと、こういういいことがあるわけです。



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 たいへんな修行だそうです。食べ物は与えられるものの、ずっと90日間続くのですから・・・。



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 真ん中に仏さま。



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 昔は、子どもの頃から修行に出され、高い台に上って問答の試験を一対一で受けたそうです。その試験に不合格になると、山を下りなければならなかったそうです。山を下りるということは、住む家も食べる物もえられなくなるわけなので、悲惨なことだったそうです。

 青竹を2本ついて、山を下りたそうです。その姿を「青二才」と言い、未熟者を言う言葉の語源となったそうです。

 修行は、12年かかったそうです。最初の6年が勉強、後半の6年が実践だそうです。最澄は、今の学校の6,3,3制と同じ12年間で学ぶということを1200年以上昔から考えていたそうです。

 下の写真は、東塔の文殊楼に登る階段です。文殊楼は、根本中堂のお向かいにあります。ものすごく急な階段です。



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 やっと登り着くと、お堂があり、このお堂に、文殊仏がおられるのですが、なんと!建物の2階だそうです。

 そして、2階に登るには、もっともっと急な階段を登らないといけないのです。ちょっと登ってみて、ムリだ・・・と思いました。なんだか、こんな急な階段を登ったら、足を滑らせて、またどこかの骨を折りそうに思ったのです

 あきらめました。




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 バスが出発するまでにあと30分。私は、実は、比叡山に登ると、鶴喜そばを食べたくなるのです。30分、・・・、食べられる・・・

 ひとりでこっそり食べに行きました~~。

 比叡そばです。

 おそばが京都のおそばやさんよりすごくたくさん入っているのです
 具も多いし



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 ずっとずっといらいらばかりしていて、自分でもどうしようもないほど機嫌がよくならず、だれともしゃべってなかったのですが、・・・・。このおそばを食べ終わったら、何と現金な!!すごく気分がよくなって、すっかり機嫌が直りました

 以後、いらいらは一切治まり、おみやげにゴマ豆腐を買ったり、どういうわけか吉野葛も売っていたので、それも買ったり・・・

 バスの出発時間にはとても元気になっていました。

 おいしいおそばは、いらいらを解消してくれる。現金なこととはいえ、そのようです。

 おかげで、比叡山ドライブウェイの景色は楽しむことができました。
 
 海や湖はいいですね!

 天智天皇が都を移した大津の湖です。今度はゆっくりした気分のときに、仕事ではなく、訪れたいものです。


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