きょうのランチ 51 ~DIDIのカレー ターリーセット~

 
 
          ~DIDIのカレー ターリーセット~
          (左京区叡電元田中の駅のすぐ近く)
 
 
 手前からジャガイモのサブジ、ダルカレー、ほうれん草とお豆腐のカレー、チキンカレー、サラダ、ヨーグルト
 
 チャパティとおせんべいの下には玄米ご飯が隠れています。
 
 
 
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 お店から外を見ると、ふと、軽井沢かしらと思ってしまいそうな景色
(軽井沢、行ったことないのですが・・・)
 
 
 
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 ふと、「軽井沢かしら」と思ってしまったのは、この間から「軽井沢」ということばに惹かれていることがあってのことなのです。
 
 昭和の時代、作家たちが、カナダ人宣教師たちがかつて住んでいた木造の素朴な別荘を購入し、東京の夏の暑さを避けて軽井沢で創作活動をしていた話を雑誌で読みました。
 
 別荘と呼ぶのはおこがましく、北杜夫は「山荘」と呼んでいたのだとか。たしかに写真で見る限りでは、古めかしい、実に質素な木造の建物です。暮らしも質素だったそうですが・・・。
 
 遠藤周作北杜夫辻邦生といった作家たちや劇作家の矢代静一などが家族を連れて毎年軽井沢に訪れたそうです。誰かの家を訪ねるのは、玄関からではなく、ベランダから「やあ~」と言って入っていくというのが軽井沢の訪問の仕方だったのだそうです。
 
 彼らは夜になると、誰かの家によく集まり、家族とともに大人同士が文学の話や何やかや、楽しい話をして過ごしたそうで、彼らの子供たちは、大人になるとあんな楽しいことができるんだと思っていたのだとか。
 
 そんな暮らしを遠藤周作が「東京の暮らしは生活、軽井沢の暮らしは人生だ」と言ったのだそうです。
 
 「人生」としての暮らしを持つこと。なんてすばらしい生き方だろうと思いました。そういう暮らし方をしっかり持たないといけないのだと思います。
 
 そんなことを考えていたので、素朴な雰囲気でいつも美味しいカレーを出してくれるDIDIのお店で、お洒落な自転車に乗ってお店に来た家族が、こんもり茂る木の根元に自転車を止められている様子を窓から見たとき、ふと「ここは、自転車でこなくっちゃ。なんだかまるで軽井沢みたい」と思ってしまったのでした。
 
 ここのお店のカレーをいただくのも、また「人生」のひとコマのようです。お店の女性の方たちがどんなに忙しくても、常にもの静かに素朴に、カレーを作っておられます。
 
 さて、毎年、9月23日にはこのお店でお昼をいただいています。
 
 日ごろ、なかなかお墓参りに行けないので、毎年お彼岸だけでもと思い、お彼岸には母の付き添いで黒谷のお寺に行き、お墓参りをし、そのあと、DIDIまでバスで行くのです。
 
 
 黒谷の金戒光明寺は、ようやく山門の修理が終わり、秋晴れのもと、デン!と立派に見えました。
 
 
 
 
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 実は、私は、自分の実家のお墓のあるこの辺りの景色がとてもすきなのです。
 
 以前はここに文殊さんがおられたので、「文殊堂」と呼ばれていましたが、今は御影堂に安置され、「三重の塔」となっています。
 
 塔がそびえる景色は美しいと思うのです。
 
 
 
 
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 そして、私がいいなといつも思うのは、この高いところから見える京都の街です。高いところから見渡す京都の街も美しいと思うのです。
 
 
 
 
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 あわただしい9月でした。久しぶりに伸び伸びした気分になって、亡くなった祖母の墓前に立ちました。