天橋立界隈
=夏の私の旅日記=
天橋立の股のぞき
空に橋がかかったみたいに
見えるでしょうか?
7月30日、31日の2日間、天橋立に行ってきました。
泊った旅館は、与謝野晶子が夫・鉄幹とともに、よく訪れたという対橋楼。
晶子の部屋というのもありました。与謝野晶子が夫・鉄幹の父親の故郷の近くにあるこの地を何度も気にいって訪れ、鉄幹とともに多くの歌を残したそうです。それらの歌とともに、旅館の当時のご主人と一緒に写した写真も飾られていました。
このお宿は、天橋立に最も近いところにあり、お部屋の窓からは回旋橋が見えます。
この橋は、一日に1回ぐらいだそうですが、大きな船が通る時には橋がふたつにパカッと分かれるのです。なかなか見られないのですが、運よく、夕暮れ時、たまたまお部屋の窓から外をのぞいていたら、その一日に1回ぐらいのチャンスを捕えることができました!
中に入ると、文殊堂。
このあたりでは、扇の形をしたものを木に吊るすようです。
天橋立海水浴場はこの時期、あまり混雑はしていないようでした。
自然の風化によってでき上がったという海の上の陸の橋を渡ってみると、たくさんの松が植えられていました。
松というのは、栄養分の少ない砂地に生えるのだそうです。栄養分が少ないから、横に根を伸ばすのではなくて、どんどん下の方に根を下ろすので、それで強い風が吹いても倒れることが少なく、防風林として適しているのだそうです。
ここの松には名前までついていました。
この日の夜は、旅館の豪華な海の幸をいっぱいいただき、起きてるのもしんどいほど、おなかいっぱいになりました。
翌日は、このお寺のすぐ裏から、阿蘇湾の対岸に渡って、府中エリアへ。
観光船が出てしまったすぐあとだったので、モーターボートに乗るはめになりました。
モーターボートのお兄さんのお誘いを疑わしそうに拒否っていたのですが、観光船とほとんどお値段は変わらないし、ぜったい危険はないということだったので、恐る恐る乗りました。
そして、親切そうなおじさんの操縦するモーターボートの先頭に座り、・・・。なんとこの私が、猛スピードで風を切って、対岸の一宮まで海を突っ走ったのです!!時間は10分もかからなかったかも・・・。
こんな立派なモーターボートに乗りました~!窓よりもっと手前の穴の開いたところが、私が顔を出していた場所。暑い夏のこと、快適と言えば快適なのですが、ビュンビュン猛烈な風が頭に当たり、頭痛一歩手前でした。
この日は、ケーブルカー、登山バスを乗り継いで、成相寺まで行きました。
すごい階段!100段あります。
このお寺では、たったひとつだけなんでも願いごとをかなえてくれる仏さまがおられるのですが、あんまり欲を出すのも気が引けて、みんなが幸せになれますようにと、とても遠慮してお願いしてきました。みなさま、お幸せに、ね。
実はこのお寺、峰山に住む親戚のお坊さんが、かつてここに毎日通っていたのだそうです。
その人の話では、お守りなど買ったら、お金をそこにそれぞれ置いておくのですが、だれもそのお金をこっそり持って行く人もいないそうで、いつもちゃんと計算が合うとのことでした。この日も100円玉が山のように積まれていました。
再び長~~い階段を下りて、登山バス、ケーブルカーに乗りついで、一宮の船着き場まで戻りました。
溝尻の舟屋。
今では10軒ぐらいしか舟屋はなく、伊根ほどではありませんが、それでもめずらしい風景でした。
かつてはこういった桟橋に舟が泊り、子供たちは舟に乗って学校に通っていたのだそうです。
そこから少し行ったところにある天橋立ワイナリー。
あたりは田園風景ですが、これらは葡萄畑なのです。
試食をいっぱいして、一番気にいったのは、さっぱりとした甘口の白ワイン「ケルナ―」でした。
同じくこの府中エリアには、府立丹後資料館があります。資料館の場所は、丹後国分寺のあったところだそうです。
このあたり、古くから仏教普及の地だったようです。
実は、この資料館で、私はうっかりカメラを忘れてきてしまいました。
資料館の方が、快くカメラを送ってくださいました。どうもありがとうございました。きょう、受け取り、こうしてブログを書くことができました。
この旅で、もうひとつ、いいものに出会いました。
この次は、伊根に行き、ここの工房をぜひとも訪ねたいと思いました。