京都deお散歩 174 ~秋のお祭~



 今日もいいお天気の連休2日目です。

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 実家では、きょうは秋のお祭。行列が通るということなので、待っていることに。

 でも、待てども待てどもきません。???あきらめて帰ることに。

 外に出たら、太鼓の音が聞こえてきました。やってきたんだ。

 再び実家に引き返し、お祭の行列を見ることに。

 まずは、剣鉾のお通りです。

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 実家の町内の剣鉾は、とても立派なものなのだそうですが、あまりにも大きくて立派過ぎて、持って歩くには少々危険を伴うということで、残念ながら持ち歩かず、町内の役員さんのおうちで保存されたままなのだそうです。
 
 さて、このあとは?と思って待っていたのですが、・・・・????まったく何も通りません。???

 1時間以上経ってやっと御神輿。


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 あっという間に通り過ぎたので、もう終わりだと思って外に出たら、・・・


 しばらく休憩中なんだとか・・・


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 この御神輿、昨年、各家の寄付できれいに磨かれて、金色が戻ったんだそうです。ピッカピカ。

 しばらく休憩のあと、ようやく動き出し、約10分間、御神輿を担いで交差点をぐるぐるぐるぐる回って、これがどうも見せ場のようでした。


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 よく見ると、先頭の担ぎ手は、女性でした。


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 その間、車はストップ状態。このあと、神社に帰るのですが、神社に至るには、階段をだいぶ登らないといけません。氏子さんたちも加わって、大勢でお神輿を神社に戻すところでクライマックスなのだそうです。

 実にのんびりしたお祭の行列で、掛け声は一応いさましいものの、こののんびり具合は、やっぱり京都ならではかも・・・。

 それと、氏神様のお祭をこうして行っているのは、京都の町はまだまだ村なんだなと懐かしいようないい雰囲気でもありました。

 このお祭は、古くからある粟田神社のお祭です。粟田神社は、平安神宮の近く、蹴上あたりにあります。

 スサノオノミコト・オオナムチノミコトを主祭神として祀り、厄除け・病除けの神と崇敬される。京都の東の出入口である粟田口に鎮座する為、古来東山道東海道を行き来する人々は旅の安全を願い、また道中の無事を感謝して当社にお参りされ、いつしか旅立ち守護・旅行安全の神として知られるようになる。
祭には神輿に先行して剣鉾が巡行する。剣鉾は祇園祭の山鉾の原形と云われており、 室町時代には祇園会が行われない際は粟田祭をもって御霊会としたと伝えられる。
一説には奈良朝より活躍した粟田氏の氏神として創建された社とも云う。


 ちなみに、うちの家の斜め向かいのおうちからは、粟田祭ではなく、祇園祭になります(またまたちなみに、私の今住むところは祇園祭の地域ですので、祇園祭の地域はやはり結構広いのです)。

 昨夜には、粟田神社の神主さんと、知恩院のお坊さんとが神仏合同の祭典を行うというれいけん祭というのもあったりで、土曜日の夜から月曜日の夕方までと、15日の本祭(例大祭)と、4日に渡って行われます。来年は初めから参加してみようかなと思いました。ウィスティン都ホテルの夜店から始まり、石見神楽、出御祭(おいでまつり)が土曜の夜、日曜日にはお迎え行列、夜渡り神事、れいけん祭、そして日曜日が神幸祭齋行ということで、今日の行列になります。

 昔は14日の夜に夜店、15日がお祭でしたが、この頃は、分散して行われています。

 秋の実りを感謝する秋のお祭。あちこちでいろいろなお祭が行われているのでしょうね。地域に暮らすと、神社のお掃除に参加したり、寄付したり、お手伝いに行ったり、いろいろ大変みたいですが、まだこういう地域の氏神様の行事が続いているというのは、貴重なことだと思いました。 

 帰り道、バスの中から夕暮れ近い空を見ると、異常気象で夏日とはいえ、空はすっかり秋の空でした。


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