京都deお散歩 76 ~祇園祭 屏風絵展示~

 
 
 
屏風絵展示
 
高辻西洞院 半兵衛麩
(江戸時代の屏風)
 
 
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 祇園祭では、それぞれのおうちに代々伝わる古い屏風が展示されています。
 
 子供たちと遊んでいる先生のような人が、鬼の顔をしていたり、風景が描かれていたり・・・。
 
 昨年11月、高辻西洞院に、七条のほうにあった工場が引っ越してきたという半兵衛麩のお店では、五条のお店に江戸時代から伝わってきたというとても貴重な祇園祭の屏風絵が展示されていました。
 
 一番右端には清水の舞台、そこへずら~っとのれんをかけたお店が並ぶのは、どうも呉服屋さんのようで、おそらく室町通りではないかとのことでした。お店の前には、雪駄を履いた人たち。昔は裸足で歩いていたようで、雪駄を履いているのは、お金持ちの人たちの様子。そこに鉾の巡行が描かれていました。
 
 鉾は、ろうそくの灯のもとで描かれ、ゆらゆらと揺れて、巡行している鉾の様子がうまく出ているのだとか。
 
 
 
                   鉾も江戸時代のもの
 
              鉾の中にはお人形さんが乗っていました。
 
 
 
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 お店の前には、半兵衛麩の商品も売られていました。私は、笹で包まれた麩まんじゅうを買って帰りました。今、冷蔵庫で冷やしています。
 
 今年は連休ということもあり、昨年とは比べ物にならないほどの人だかり。
 うちの家の前は、まだ情緒があるのですが、ちょっと歩くと、もう身動きが取れないほどになります。それで、今年は長刀鉾のところまで出られませんでしたので、途中で引き返して、高辻に抜けたのでした。おかげでいいものを見ることができました。
 
 なお、半兵衛麩では、五条京阪の近くにあるお店でも常時展示会がされていて、貴重な江戸時代のお弁当箱がとてもたくさん展示されています。
 
 螺鈿細工を施したような、大きな立派なお弁当箱です。そして、これらのお弁当箱は、家で作ったものを入れるのではないのだとか・・・。お花見に行くときなど、料亭でお弁当箱にお料理を入れてもらって持って行くのだそうです。めずらしいものがたくさん展示されていました。 
 
             
               鉾の建ち並ぶ一番西南の端っこ         
     
               木賊山、太子山では、子供たちが
               ちまきやお守りを売っています。
  
 
 
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  このあたりだけは、まだ情緒が感じられます。
 
 息子も小学生の頃、こんなふうにゆかたを着て お守りやちまきを売っていました。それが、今ではその子供たちの代になっていて、驚きました。
 
 当時のお母さんにそっくりになっている娘さんが、今では当時の弟にそっくりなお子さんにゆかたを着せて、ちまき売りをするわが子を見守っておられました。