祇園祭 その2
これがそもそものまちがいでした。
長い巡行、お疲れさまでしたという思いで、拍手しました。
運よくいいものを見たと思ったのですが、これがたいへんなことに
このあと、家までまっすぐ歩いて帰るつもりが、ものすごい人出。なんとか室町超えて、いよいよ新町へと行く頃、動きがまったくとれなくなり、ものすごい人の中でムンムンとした暑い空気。外なのに、なんて息苦しいこと。
新町通から帰ってくる鉾のために、通行止めになって、身動きできず・・・。
ここから辻回しが始まりました。
辻回しになると、お囃子は早くなり、さあ、威勢よく回せ回せと言わんばかりに。祇園祭って、京都らしい優雅な面と、この辻回しの時の、力強い、「男の祭」っぽい面と、両面あるんだなあと目の前で見て思いました。
鉾が方向を変えるのには、3~4回、5回とかけて回します。
見事な鉾を目の当たりにして、これもまあよかったかなと思ったのもつかの間、このあと、次々に新町から鉾が戻ってきて、そのたびに3~5回の辻回し
あと一筋向こうが私のおうちなのですが、・・・。いつ帰れるのでしょう・・・
それにしても、鉾って、やはり大きいものです。8階建てのビルに見劣りしません。昔は小さな家ばかりの中に、それも、新町通のような狭い通りに、この大きな鉾が次々に巡行したのですから、豪勢なものだったんだなあと改めて実感。
なんとか少し空いてるところに必死になって移動したものの、1時間半余りの間、ずっと辻回しに会い、身動きできず。これもまあ、お休みならではのことで、めったに見られることではありませんので、あきらめて観光することに。
でも、だんだん、人々の様子が険しくなってきて、すごい力で押してくる人も出てきて、将棋倒しになりそうな状態にも・・・。「動かないんだから、押したら危ない!」と言ってくれるおじさんのおかげで、みんななんとかあきらめムードに。
やっと巡行最後の船鉾がやってきました。
最後の船鉾。トリをかざるだけあって、いろどりが見事な鉾でした。
巡行に関わられた方がた、ほんとにお疲れさまでした。ようやく帰ってくると、うちの町内でも、男の人たちが後片付けのお手伝いに家々から出てこられていました。お疲れさまでした。ほんとに暑い中、このお祭を支えるということは、たいへんなことだと改めて思いました。あっという間にお祭の名残も消え、元に戻っています。ハレとケ。これも見事な切り替えです。
この下京のあたりは、昔から京都で一番お商売の盛んだった町です。豪華な調度品をそろえるお店が多かったので、それを見せてもらうだけでも価値があります。
きょうはたいへんでしたが、でも、こんなに目の前であらゆる鉾を見られるのもそうあることでもないので、いい休日でした。ただ、疲れてしまったようで、帰ってから3時間近くお昼寝してしまいました