京都deお散歩 161 祇園祭~


  観光の人でごった返している京都の夏です。祇園祭には近寄らないようにしているのですが、さすがに自分の町内の山鉾だけには毎年カメラを向けたくなります。

 祇園祭の鉾の一番端っこなので、比較的情緒が味わえますが、それでもそれなりの人通りでした。



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 各町内では、巡行のときに飾り付けるタペストリーを展示しています。


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 町内の鉾は、木賊山(とくさやま)です。

 信濃木賊山がお話の舞台のようです。

 こんな故事が下京区のHPに出ていました。


 世阿弥作の謡曲木賊』から着想された山。
 生き別れた父を探す松若は、故郷信濃国園原で木賊砥草。物を磨くのに用いられ  る植物)を刈る老人の家に泊まる。老人は、別れた子に巡り会うがために旅舎を作り旅人を泊めていると語り、松若に酒を勧めながら我が子の好きであった小謡曲舞を、子を偲びつつ舞う。実は老人は松若の父であった。
 御神体は、子を思い1人寂しく木賊を刈る老人の悲しみを深く表現した名作で、桃山時代に作られたといわれている。 


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 これが木賊。近所にはあちこちに植えてあります。


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 それぞれの鉾には、中国や日本の故事が表され、シルクロードからのタペストリーも飾られていたりもして・・・。なんとグローバルなこと。

 数年前に新調された木賊山の胴掛けや水引、見送りです。


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 今朝は6時から準備開始。5時半にはすでにトントン、トントンという組み立てのトンカチの音がしていました。

 打ち合わせ中


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持ち上げの練習、OK


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  ただいま、8時半前。祇園祭巡行の用意が各町内整っています。ヘリコプターもビュンビュン飛んでます。

 今年も事故なく無事に勇壮な巡行が行われますように(鉾がお囃子とともに豪華な織物を身にまとい、揺れながら通る姿は実に勇壮なものです)。