~秋物いろいろ~
この頃、日が早く暮れるようになってきました。やっぱりもう秋なんだなあと思いつつ、まだ秋の夜長にはちょっと早いけど、夜になると、テレビ見ながら、ついつい、作ってしまうきょうこの頃。
タックギャザーの簡単ロングスカート
夏物より少し厚手の薔薇の花模様の綿の生地で
最初にタックを前、後ろ、それぞれ4つずつ縫って、そのあとはウエストにゴムを入れるだけのとても簡単なものです。
1時間もあれば作れてしまう、うそみたいなロングスカート。
秋といえば、・・・。コスモス柄のチュニック
何度か作っている型紙使用。何度か作ると慣れるので、早く作れるようになりました。同じデザインでも、柄が変わると雰囲気も変わるので、ついつい、楽なので作ってしまいます。
後ろのボタンもコスモスみたいに。
このチュニックを作ったあと、「すれ違う背中を」(乃南アサ)という本を読んだら、コスモスのイメージが変わってしまい、ちょっとショック。
DVを受けているまゆみという女の人のことを、「コスモス」と呼ぶようになるのです。いろいろ心配して、家に泊めたり、説得したりしているのに、意外とずうずうしくて、まゆみはお昼時になるとやって来て、喫茶店で平気でお昼を奢らされたりするのです。
??? なんかへんだなあと思う芭子(はこ)ちゃん。
一度、焼き立てのパンをパン職人修行中の綾香にもらったことのあるまゆみは、綾香にも、「今日はパン、焼かないのですか」などとも言う。
??? なんかへん。
DVで自分も大変な経験をしたことのある綾香が、まゆみを説得したりもしたけれど、どうも本人はすぐに平気になって、入らない。
綾香は、芭子に、とうとう、「ちょっとさ、コスモスみたいだね」というのです。
コスモスは、花だけ見ているといかにも弱々しく、すぐに折れたり枯れたりしそうなはかない印象だけど、実のところは強い花だそうです。どんな台風に見舞われても倒れかけても、必ず再び茎を垂直に伸ばして、驚くほどしっかりするのだとか。
それで、綾香と芭子は、まゆみを「コスモス」というようになるのですが、・・・。
結局、まゆみは、DV夫のいいなりになって、男の人を誘い、その都度、夫が登場して、「オレの女に何をする」と因縁つけて、お金を巻き上げていたことが発覚。逮捕される羽目に。
DVに関しては、本人が気づかないと、いくら説得しても入らないということを綾香自身、自分の経験から言うのですが、その時にはすでに遅いということもおきます。綾香も、夫の暴力から子供を守るため、夫を殺してしまい、前科のある身になっているのです。
さて、なんだかコスモスには有難迷惑な話ですが、確かに柳のように、コスモスも細い茎で、強風にもなびいて、やられないのかもしれません。
ここ数日、突然、京都も10度ほど気温が一気に下がり、とても涼しい秋を感じさせる日となっています。
季節は、地球で何が起ころうと巡ってくるもので、不思議なほどです。温暖化で地球の気候がすっかり変わり、どんなに気温38度が何日続こうと、ベランダの植え木がそのために花を咲かしては枯らそうと、太陽はお構いなしに自分のペースを崩すことなく、また、地球も、地上で何が起ころうと平然と太陽の周りをまわっているようです。コスモスより、はるかに強大な天体の動き。地球上で何がどう滅びようが関係ないのでしょう。昔の人たちのように敬う気持ちをもたなくては。
秋を穏やかに迎えられればと思います。