ぱんdeおしゃべり 13 ~ドライフルーツの入ったクリスマスのパン~

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美味しいパンを焼きましょう!

ドライフルーツの入ったクリスマスのパン


ぱんdeおしゃべり******************************************************


 子供のころのクリスマスの楽しみは、幻燈でした。クリスマスのお話は、毎年、青い鳥なのです。

 私の家は、私が子供のころ、父が本職の仕事のかたわら、そろばん塾をしていました。大学生のころ、父がアルバイトで始めたのが、その後も続いていたのです。そのそろばん塾では、母がアルバイトで手伝いにきていたようです。そこで父と母は知り合いました。

 父も母も当時は戦争のあと、家業が傾き、ともに貧乏でした。父はサラリーマンになったばかり。でも、薄給で、アルバイトをしないと生活はしていけないようでした。母は、高校を卒業した後、今でいう、パートタイマーとして、働いていました。そんなとき、幼児教育科のある短大ができて、きませんか、と誘われたそうです。昭和20年代の終わり、まだまだ女性が短大にさえあまり行かない時代でした。それに、短大になんか行くお金もありませんでした。そうしたら、父が、これからは女性も大学に行って仕事をする時代になるから、授業料を出してあげるから、短大に行くようにと言ってくれたのだそうです。

 母は、2年間短大に行きました。幼児教育科では、ピアノもしなければなりませんでしたが、ピアノなんて買えません。白い紙に鍵盤を書いて練習をしたのだそうです。

 母の短大卒業後、父と母は結婚をしました。母は細い細いからだの父にたくさん食べさせてあげないといけないと思って、結婚をしたのだそうです。父は、ストッキングもはいていない母に、ストッキングを買ってあげないといけないと思って結婚をしたのだそうです。
 
 でも、これがけっさくな話なのですが、父は、胃が弱くて、あまりものが食べられず、それで痩せていたのです。また母は、買えなくてストッキングをはいてなかったのではなくて、健康ではく必要がなかったのだそうです。結局母は、何を作っても父の胃が受け付けないので、おいしいものをいっぱい食べさせてあげることはできず、母もまた、からだが丈夫だったので、結婚後もストッキングなんてはかなかったそうです。

 母は、結婚して幼稚園の先生になりました。私がおなかにいる時も働いていました。写真が残っています。

 すぐ近くの幼稚園でした。ところが、母が働いていると、父方の祖父が、夫が帰ってくるのに妻が家にいないのはいけないと言って、毎日毎日父が帰って来るころになると、職場まで迎えにくるのだそうです。そのために、母は働くことができず、一年でやめました。

 私が小さかったころ、かわいいシールがたくさんありました。母が幼稚園に行っていたときに幼稚園で使っていたものだったそうです。私はそのきれいなシールが大好きで、毎日それで遊んでいました。

 母は、父に、何が好きかと聞かれて、編み物が好きだと答えたそうです。それで、父は、そろばん教室と一緒に、編み物教室も開くことにしました。そのために、母は、日曜日にはよく編み物の研究会に行くようになり、私が小さかったころには日曜日になると、父とお留守番でした。
 
 母の家系は、手先の器用な人が多いこともあり、母もとても器用でした。家には毛糸や編み物の本がいっぱいあって、昼間と夜にはジャージャー、ジャージャーという編み機を動かす音がいつも聞こえていました。

 夕方のそろばん教室には子供たち、昼間と夜は大人たちの編み物教室。ゆっくり食事を家族でという時間はあまりありませんでした。そんなころ、クリスマスになると、父と母は、そろばん教室に通っている子供たちを集めて、クリスマス会をしていました。その時に見せるのが紙芝居と幻燈でした。そして、知り合いのお店から取り寄せた果物ののったショートケーキ。ショートケーキは大雑把な父が大量に頼むので、いつもあまってしまい、私は3日間ぐらい毎日毎日ケーキを食べさせてもらえたのです。

 幻燈機はまだ残っています。私が譲り受けました。青い鳥、人魚姫などのフィルムがあります。


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 クリスマスらしくパウダーシュガーで雪を降らせます。さまざまなドライフルーツを入れて、思い思いの形で焼いてみます。今回はドライフルーツミックスにいちじくのドライフルーツも入れて、オーストリア・フランス風にクグロフの型で焼きました。

 コッペパンのように「キリストの寝床」の形で焼いたものをシュトーレンといい、ドイツではクリスマスにはこの形で焼きます。

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【ドライフルーツ入りクリスマスのパン】
   菓子パン専用粉  400g
   イースト       12g
   はちみつ       60g
   塩           6g
   バター(有塩)     60g
   牛乳         140g
   水           60g
   ウォールナッツ(軽くローストする) 40g
   スライスアーモンド (軽くローストする) 40g
   さまざまなドライフルーツ(フルーツミックス、イチジクなど) 80g

   仕上げに
   ブランデー、溶かしバター、アプリコットジャム、スライスアーモンド、パウダーシュガー適宜

^貅“酵 40分
∧割、丸め(2個~3個)。ウォールナッツ、スライスアーモンドを細かく砕いたもの、ドライフルーツを入れ込んで丸める。
ベンチタイム 20分
だ型  コッペパンのようにすれば、クリスマスのマンデルシュトーンレンになります。
セ転紊家酵(マンデルシュトーレンにする時には、フランスパンを作る時のように布どりでする)。
Εーブンは200度で20分予熱。
В隠沓暗戞腺隠牽暗戮韮横機腺械以焼く。
┥討あがったらすぐに、ブランデー、溶かしバター、アプリコットジャムを塗り、スライスアーモンドをのせる。
冷めたら、パウダーシュガーをふるいにかけながらふるう。