アメリカ西海岸の旅 8  150 ~ディズニーランド~


 ロサンゼルス空港に行くまでには、アナヘイムというところに寄り、2泊しました。ディズニーランドのあるところです。2か所あるようですが、私が行ったほうは、元祖!といった感じのほうです。


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 今年は創立60周年の記念の年(たしかに60周年らしい、懐かしい感じの遊園地で、きっと若い人たちにはあまり満足感はないかも・・・)。

 ディズニーランドって、もっとすごい乗り物があるのかと思っていましたが、私が行ったほうは、小さい子供が楽しめそうな乗り物がほとんどでした。まるで、奈良ドリームランドみたい(もうだいぶ前になくなりましたが・・・)、というのが第一印象。


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 敷地もあまり広くはなく、入ったとたんに向こうのほうに見えるのがシンデレラ城だ~~!!と思ったけど、眠れる森のお姫様のお城でした。


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 お城の門をくぐったら、お城に入って行けるんだと思っていたけど、・・・。門をくぐるだけで、終わりでした

 この遊園地でもっとも目立ったのは、2人乗りのベビーカー。アメリカではふたごでなくても、多くの家庭で二人乗りのベビーカーが使われているようでした。駐車場並みのベビーカー置き場になっているところもあり、みんな体力あって力持ちなんだなあと思ってしまいます。


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 子供たちがたくさんきていました。「かわいい~!」と日本語で言うと、通じる。こっち見てくれます。「写真撮らせて!」(もちろん日本語)というと、お母さんも小さな子も、にっこり。

 
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 子供たちにとっては、ミッキーやミニーとの出会うことはほんとにうれしいんだろうな、この顔でよくわかる。


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 うわ!背中のバッグ、撮りたい、というのが通じたみたいで、おじいちゃんがバッグをこちらに向けてくれました。


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 この女の子といっしょに乗ったのが、プーさんの乗り物。


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 お山のトンネルに入ると、こんな映像が次々に出てきます。子供たちにとっては、ほんとに楽しいんだろうな。


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 夕方にはパレード。たまには、こういうパレードを無邪気に楽しむ時間はあってもいいなと思ったひと時。



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 毎晩、花火があがります。ホテルの窓から見えるはずだったのですが、2泊泊まったのに、2泊とも強風のため中止。
 

 さて、ディズニーといえば、私が子供のころ、ほんとによく映画がはやりました。ちょうどジブリの映画で育った子供のように、私は小学生のころ、よくディズニーの映画を見ました。映画館ではなく、「日曜少年のつどい」という保護者同伴で京都会館で行われるイベントです。小学校で、低学年のクラスに1クラス2枚ぐらいチケットが届くのです。「だれか行きたい人?」と言われると、決まって手を挙げるのは私。ほかの人はあまり関心がなかったようなのですが、私はたいてい「日曜少年のつどい」に行っていました。母もそういうのには幼い弟を父に預けて熱心に同伴してくれてました。

 シンデレラ、ピノキオ、ダンボ、眠りの森のお姫様、101匹わんちゃんなど、毎回いろいろなディズニーの映画がきました。バレエのくるみ割り人形なども観た記憶があります。小学校低学年の私には、そういう映画やバレエを観られる京都会館はまるでおとぎの国のような世界だったのです。

 また、初めて自分で最後まで読んだ本が「シンデレラ」でした。半日がかりで、ゆっくりゆっくり応接間の椅子に座って、ひらがなを読んでいた映像が自分の中に残っています。読み終わったときに、初めて自分で一冊の本を読み切ったことを父がものすごく驚いて、母に大きな声で伝えていた記憶もあります。

 「シンデレラ」の本は、ものすごく装丁のしっかりした分厚い大きな重たい絵本でした。その絵の中で一番印象に残っているのが、母を亡くした幼いシンデレラが自宅の庭で馬に水をあげている絵でした。ひげを生やして、立派な乗馬服姿の身なりのいいお父さんが横にいて、水色のきれいなドレスを着たシンデレラが、母を亡くしたとはいえ、幸せなひと時を送っているころの絵です。外国というのは、こんなふうに馬を飼っていて、家の庭には噴水のあるような暮らしなんだと思って、あこがれながらその絵を見ていたように覚えています。

 そんな1960年代を彷彿させるような60周年を迎えたアメリカのディズニーランド。きっとそのころには、あの、あまり広くはない敷地であっても、夢の国のように思えたんだろうなと思います。

 ディズニーランドがあるのは、サンディエゴとロスの間にあるアナヘイムというところです。アナヘイムは、もともと、オレンジやレモンを栽培しているだけの土地だったそうです。ある大学の研究者が、この土地にディズニーランドを建てるときっと繁盛するといったそうです。その言葉に確信を持ったのがディズニー。でも、当時はこんな田舎ではやるはずがないといわれたのだそうです。

 ところが、オレンジ畑をすっかり街に創り上げて、ディズニーランドを開園したところ、ロスにも近いという立地条件もあり、多くの観光客が訪れて、大成功を成し遂げたのだそうです。そのおかげで、このアナヘイムという街には、ディズニーランドからの税金がいっぱい納められて、潤うことになったのだそうです。

 街の財政は潤ったのですが、街に植えてある街路樹は、なんせ、砂漠地帯だった場所ですから、毎日水をあげないとすぐに枯れてしまうそうで、緑豊かにみえながら、サンディエゴもアナヘイムも、もちろんロスも、かなりの手間がかかっている街なのだそうです。