先日は岡崎から知恩院さんあたりの、子供の頃よく遊んだ白川あたりを紹介しましたが、白川が最後、どんなふうに鴨川に流れてるのかな?と気になっていました。
そこで、今日は知恩院さん前から白川を辿る散歩をしました。
花しょうぶが早くも咲いてました。
閑散とした道を白川沿いに歩き、有隣橋、新門前橋など、小さな橋をいくつか渡りました。
カモもいました。
緑がきれい。
ドラマによく出てくる辰巳大明神と辰巳橋。夜は舞妓さんや芸妓さんに会えるところですが、今はこのあたりもお店はほとんど閉まっているので、し〜んとしてました。
白川沿いの吉井勇の歌碑。
かにかくに 祇園はこひし 寝るときも
枕のしたを 水のながるる
白川をこよなく愛した歌人のために建てられた石碑。お茶やさんは白川に突き出るような感じでお部屋が作られていたそうです。だから、夜寝ていると水の流れる音が聞こえたのだとか。
この石碑が建てられてるあたりはもともとお茶やさんが軒を連ねていたそうですが、戦争中、道幅を広げるために、白川の北側の家々は取り壊されたのだとか。
大和橋より白川を眺める。
白川が川端通りに差し掛かるあたりに白い鳥が一羽だけいました。白鷺かなあ?
白川は川端通りの下を流れて鴨川に注いでいるのがチラッと見えたので、鴨川に降りてみようと思いました。
八ツ橋のお店あり。柏餅、と書かれてました〜。今はどこもお休みのため、和菓子もなかなか買えません!久しぶりの和菓子❣️
北座の建物1階、井筒八ツ橋本舗。
四条京阪前を過ぎ、南座横の祇園饅頭さんも開いてたので、さらに和菓子購入🤗
このお店は私の家の近くの白川の近くに工場があり、そこでも売られてるのですが・・・、でも、通りかかったので、ついつい買ってしまいました。なんせ、和菓子のお店も洋菓子のお店もまったく開いてないのですもの。デパートの地下も食料品は売ってても鶴屋さんも虎屋さんも亀屋さんもあちこちお休み。
さて、最後にようやく白川の終わりを見ようと思ったのですが、残念ながら、今は鴨川の護岸工事のため、立入禁止。一昨年前だったか、大雨の時に傷んでしまったのがまだ直ってないみたいで、危険らしい。
仕方ないので、川端通り沿いに鴨川を見ながら三条通りまで出て、そこから東に歩いて我が家に到着。
岡崎から知恩院さんまでの白川は清楚な川の様子です。子供たちの遊び場でもあります。小学校の校歌では、
流れてやまぬ 白川の
清きををのが 身にしみて
たわまず務め もろともに
良き日の本の 民たらん
と、歌いました。少々軍国調な歌詞ではありますが、なんせ明治初期の開校だった小学校でしたので。
ところがこの白川、知恩院を過ぎるとしだいに雰囲気が変わってきます。
祇園街のお茶やさんの部屋の灯りを映す艶やかな流れになるのだなあと実感しました。
琵琶湖から疎水をひき、その水を祇園まで流し、そこから鴨川、大阪方面に流れていくようです。
川にもいろいろな風情が生まれるのだなあ。
新型コロナでお散歩ぐらいしか出歩くことはなくなりました。でも、もし、こんな状態ではなかったら、閑散とした風情ある道を歩くこともなかったわけで、これはこれでよし、ということになりそうです。
普段見過ごしてるようなところをこの時期は再発見することにしようと思います。