故郷めぐり
ちょっと用事があって、実家に帰りました。少し時間があったので、懐かしい小学校の近くを歩いてきました。
こんな石碑が建てられていました。
東山三条から三条通りを神宮道に行くまでのところです。
今ではマンションになっていましたが、・・・。
神宮道を右に行くと、懐かしい母校です。
元々は粟田小学校と言いましたが、数年前に合併、白川小学校になりました。でも、今では、またもや廃校。この地域には小学生がほんとに減ってしまって、清水のほうの学校にいくつもの学校が再び合併したのです。
今は廃校となった小学校。
青空はとてもきれいだったけど・・・。
写真を撮っていたら、通りがかりのおじさんに声をかけられました。
「どこから来たの?」
「・・・、京都です。・・・、母校でしたぁ~。」
おじさんの話では、おじさんの町内も、子供はだれもいないのだそうです。
青蓮院門跡前の大きな楠
小学校前のすぐ近くにある青蓮院の大きな楠は男の子たちの木登りの場所でした。
この木にたくさんの小学生たちがぶら下がったり腰掛けたりしていたのです。
卒業のクラス写真もこの木の前で、ぶら下がったり、腰掛けたりしている男の子たちと一緒に撮りました。
この木は特に懐かしくて、見てみたかったのです。
このあたりには同級生のおうちも何軒もあり、懐かしいところです。
また、この木のお向かいには、いくつもの立派なお屋敷があったのですが、今ではどこもみな、結婚式場になったり、マンションに変わっていたりしていました。成人式を迎える前に着物の展示会に連れて行ってもらったお屋敷も、マンションに変わっていました。このあたり、門だけは昔のまま残して新しい建物が建てられていました。ちょっとさびしいかな・・・。
さて、青蓮院門跡
久しぶりに訪れてみました。
今年はまだまだ寒いけど、若葉はすっかり初夏でした。
お庭が広くて、連休とは思えないほど静か・・・。
門跡なので、天皇家との関係が深く、御所のように
左近の桜、右近の橘が植えられていました。
先代の天皇が祭られていた宸殿前
このお庭は、素朴な感じで、一番落ち着く感じがしました。
外人さんのご家族もお庭でゆっくり。
道で出会ったおじさんの話では、このごろ、中国人、フランス人が
知恩院から青蓮院前には特に大勢訪れてくるのだそうです。
この日も外国の人をわりと見ました。
半日ぐらい、本でも読んで、のんびりしていたいようなところ。
高台寺ねねの道にある圓徳院もこんな落ち着いた感じのところでした。
青蓮院の横には、親鸞さんの出家されたときに切り落とした髪を童形につけて祀ってあるお堂がありました。親鸞さんのお母さんがわが子の髪を大事に持っておられて、親鸞さんが有名になると、その髪を信仰するような風潮が生まれてきたそうです。それで、童形を作って祀ったのだとか。
のんびりといい雰囲気を味わった後、学校の帰り道によく通っていたところを通って帰ることに。
でも、様子はだいぶ変わっていました。
マンションばかりなのです。あっちにも、こっちにも、・・・。
大きなお屋敷跡には、こんなマンションが、・・・。
そして、白川に出ました。
ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず・・・。
懐かしいところもあれば、すっかり変わってしまったところもあったけど、でも、この小学校のあたりを歩くと、私はいつも、やっぱりこの辺はいいなあ、なつかしいなあ、また住んでみたいなあと思うのです。
友達の家の前を通っては、年取ったらまたのんびり会ってみたいかなあ~、とも思う、私の故郷。