京都といえば、宇治茶。うちの実家は、長年、宇治田原のお茶農家からお茶を送ってもらっていたのですが、お年を取られたからか、もうあまり作っておられないようです。
そこで、最近では、デパートで買うことが多くなったのですが、時々、職場で親しくしている人のおじさんのお茶農家からわけてもらうことがあります。
彼女のおじさんは、鹿児島でお茶を作っています。かなり研究して作っておられるのだそうです。
今年も新茶が送られてきたので、どうですかと言われ、いくつか分けてもらいました。
鹿児島は、もっとも早く新茶を摘みます。八十八夜ではなく、七十七夜摘みというのだそうです。
京都のお茶やさんでも、4月の中旬から下旬ぐらいには、鹿児島の新茶が売られていたりします。
京都の新茶は、これから売られるのですが、一足早く、新茶を飲んでいます。
昔から、新茶を飲むと、その年は病気知らずで長生きできるといわれ、両親なんかは、毎年、ありがたがって飲んでいます。
鹿児島、京都、静岡と、私はいろいろな産地のお茶がそれぞれ好きです。甘みのある鹿児島のお茶、さっぱりした京都のお茶、草の匂いのするような静岡のお茶。
いつも送ってもらう鹿児島のお茶は、すっきりした甘みがあって、とても後味がよく、たしかにいろいろ研究されているんだろうなあと思うのです。
彼女のおじさんのお兄さんにあたるのが、彼女のお父さんで、お父さんは、自分のふるさと鹿児島にとてもよく似た雰囲気の宇治田原に家を買い、鹿児島のようなのどかな暮らしを送っておられます。いまでは、すっかり宇治田原の農家の方と同じように、宇治田原の特産品古老柿(ころがき)という干し柿も作っておられます。そのために、柿を干すための柿屋まで作っておられるのだそうです。
毎年、冬には、古老柿をいっぱいいただくのです。
季節のものをいただくというのは、私たちのからだにはとてもいいことです。新茶もこれからしばらく、楽しみにいただきます。そのうちに、今度は、京都の宇治の新茶も売られることと思います。地域ごとに、風味も味もまったくちがうお茶を楽しみに味わいます。
さて、今年は、天候が相変わらず異様です。4月はいつまでも3月のようになかなか暖かくならなかったのに、連休前ぐらいから、急に真夏日。30度まで上がりました。
春がなかったみたいな妙な天候です。
でも、不思議なことに、桜はその時期になればちゃんと咲くし、藤も連休前にはきれいに咲くし、連休中はつつじ、連休明けからはさつき。
そして、この初夏の時期、今年は特に薔薇がものすごく元気です。
うちはベランダなので、薔薇の木は植えられないので、ミニバラにしていますが、そのミニバラもミニとは思えないほど大きく咲いています。
また、ベランダのミニのツルバラも、相変わらずとげがものすごく痛いのですが、今年はほんとによく咲いています。
台風が来ているとはいえ、いい季節を迎えました。
神戸の布引ハーブ園に、今年もまた行きそびれているのですが、何とか行ってみたいものです。