九州deお散歩 82 ~熊本県阿蘇、宮崎県高千穂峡を歩く~

 
 
                 九州への旅
 
    【2日め】
 
                ~阿蘇・草千里~
 
 
            草原が千里、確かにそんなところでした
 
 
 
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 高校の修学旅行で来たのは3月の終わりごろ。まだまだ寒くて、枯野原だったので、緑の絨毯を敷いたような草千里を一度見たいと思っていました。
 
 
 
 
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          毛並みのいいお馬さんもいて、乗せてもらえます。
          残念ながら、時間がなくて、乗りたかったのに断念。
 
 
 
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 もう一つの心残りは、阿蘇のミルクたっぷりのソフトクリームを食べたかったのに、涼しくて涼しくて、ぜんぜんそんな気持ちになれなかったこと。上着がないと寒いぐらいでした。
 
 ここは信州のように、絶好の避暑地。お盆明けだったからか、とても空いていて、いつまでも見ていたいほど牧歌的なのどかな景色でした。
 
 
 
              ~宮崎県高千穂峡
 
         天照大神の孫が降りたったと言われている地(天孫降臨
 
 
 着くなり、ああ、ここなら神さまは確かにいそうだなあと思ってしまうほどの厳かな自然を感じる峡谷でした。
 
 
 
 
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       滝を真正面から見るにはボートに乗るのが最高だそうです。
 
 
 
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           最後のほうに池があるのですが、その上のほうに
           奇妙な模様。
 
 
 
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 実は、これは、天照大神アマテラスオオミカミ)を怒らせて岩戸にこもらせてしまった乱暴者の弟・スサノオノミコトが、お姉さんに、もう乱暴はしませんと誓わせられてここに印をつけさせられたあとだとか。
 
 
 
 阿蘇の噴火がもたらした天然記念物高千穂峡のすぐ近くのお店で、お昼をいただきました。
 
                      千穂の家
 
               古い民家が移築されていました。
 
 
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               軒先にはトウモロコシが干されています。
 
 
 
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        お食事は、もう一軒の古い民家の中でいただくことに。
 
        私が座ったすぐ横には、天照大神がまつられている祠。
 
        そして、天狗のお面・・・??
 
 
 
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        薄暗くてなんだか、奇妙・・・
 
           
                頭の上には、妙な切り紙・・・
 
 
 
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        四角く張り巡らされた切り紙の中に座ってしまいました。
 
 
 
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 何か怪しげな宗教かと思いましたが、実は、この地域では、11月になると、神楽が舞われ、この四角い切り紙で囲まれたところは、舞台を表している場所なのだそうです。
 
 この地区では、夜通し神楽が神さまに奉納される「夜神楽」という行事があるそうです。
 
 この切り紙は、神庭(こうにわ)を表すために作られる掘物(えりもの)と呼ばれるもの。
 
 なんと!私は神庭の真っただ中という厳かな場所に座ったのでした!
 
 この夜通し奉納のために舞われるという夜神楽というのに、とても興味を抱きました。
 
 9月の初めに行われる富山の「おわら風の盆」には、以前から定年退職したら絶対に行ってみたいと思っていたのでしたが、もうひとつ、定年退職したらぜひ訪れてみたいところに、高千穂の夜神楽33番が増えました。
 
 ともに、真っ暗な夜を通して、情緒のある灯りのもとで行われる神事です。
 
          http://www.pmiyazaki.com/takachiho/kagura.htm
 
 
          その様子を想像しつつ、いただいた昼食
 
 
 
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 藁葺き屋根の器には、煮物が入っていました。ご飯は、軒先で乾燥させたと思われるトウモロコシが少量混ざっているトウモロコシご飯。
 
 ここのお店のおばさんが、自家製です~と言って、「椎茸からし」という佃煮をご飯の上に置いていかれるのです。食べてみたら、すごく美味しい~
 
 すかさず、「売店で売っております~。5個買っていただくと、1個おまけしま~す。」の案内。
 
 うまいなあ~。おまけにつられて5個買ってしまいました。
 
 
 さて、この日のお宿は、鹿児島県霧島温泉郷にある「霧島ロイヤルホテル」。
 
             かなり標高の高いところにあるホテルで
             なんと素敵な風景~
 
             まるでアルプスのハイジでも出てきそうな
             プチ・スイス~
 
 
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              左手の建物は結婚式のチャーチです。
 
          日暮れ時にはライトアップされて、なんて素敵なこと。
 
 
 
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 そして、もう一つ驚いたのは、ここでいただいたフランス料理は今まで食べたフランス料理の中で最高に美味しいものでした。
 
 中華料理を食べた横浜のご家族も、ここの中華料理は横浜の中華街より美味しい~~とお店の方に言われていました。
 
 
 
           前菜2種のうちのひとつ、鯛のカルパッチョですが
           ガラスのお皿のなんて涼しげなこと。
 
           そして、盛り付けのなんてお洒落なこと。
 
           とても参考になりました。
 
 
 
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       じゃがいもの冷スープに浮かんでいるのは、コンソメジュレ
       混ぜていただくのですが、こんなに美味しいスープ、初めて。
 
       コンソメジュレにしてというのも、参考になりました。
 
 
 
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    そして、ものすごく美味しかったのが、シャンピニオン(マッシュルーム)        型のフランスパンです。
 
 
 
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 どういうふうにして作ってあるんだろう?、これはオリーブオイルだけだなあとか、いろいろ作り方を考えながら美味しい、美味しいと言って食べました。
 
 一皿一皿、「美味しかったです~~」という言葉がお店の方に向かって出てしまうのです。そして、お店の方が、どの方もとてもいい感じの、気のいい方ばかり。
 
 九州の人はみんな気がいいのです、と宮崎出身の方が言われていましたが、こんな対応をされる気持ちのいいお店も初めての体験でした。
 
 街では、お客様へのことばがけは、マニュアル化したものばかりが目立つようになってきています。
 
 でも、このホテルの方たちは、ことばの返し方に、人柄がやんわりと現れているのをとても気持ちよく感じてしまうのです。
 
 なんて温かな対応。そして、飾り気がないのです。気がよく、人柄がいいのです。
 
 ホテルそのものは、古くからある建物をリニューアルしてあるところです。
 
 でも、そのリニューアルの仕方も、お客さま思いで、気が効いていて、安心できて気持ちのいいホテルでした。
 
 もう一度来てみたい、定宿にしてみたいと思わせるお店のあり方を、このホテルでは学べそうだなあと思いました。
 
 ここも、まるで、信州の高原のようで、最高の避暑地になりそうなところでした。
 
 ちなみに、最高に美味しかったフランス料理は、鯛のおさかなも、牛ヒレ肉も、素材がとてもよくて、焼き具合もすごくよくて、お腹いっぱい食べて、3,780円でした(信じられない・・・)。