焦らない、賢く暮らすということ

秋。実にいい季節を迎えてる・・・、はずだったのですが、・・・。

 

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父が亡くなり、入院中の疲れ、その後の様々な手続きの疲れがまったく癒えてないうちに、今にも家が傾きそうなぐらい二階、三階に物や多数の本をいっぱい詰め込んで残した父の遺品を片付けようと焦りました。

 

ほんとに家がどうにかなりますよと、工務店の方からも言われていたこともあり、現実的にかなり危ないのも事実なのです。

 

少なくとも母と結婚して64年間は、ほとんど物は捨てることなく、あらゆる物を残してきた父でした。

 

だれが見ても、ほとんどがゴミ!ゴミ‼︎ゴミ‼︎

 

といった状態です。

 

いろいろなものをどさどさ捨てる中には、ああ、昔はこういうこともしてがんばってきたのだなあと思うものもたまにあり、遺品整理というのは、遺されたものにとっては、ゴミ捨てと、故人の生きてきた歴史を垣間見ることでもあるのだなあとか、思ったりもしてました。

 

母は、昔の考え方で、49日が済んだからするものなのにと横から言っておりましたが、なんせ、家が傾きそうなほどのものでしたので、せっせ、せっせとがんばってました。

 

そうしたら、突如、ヘルペスにかかり、ダウン。リンパ腺までひどく腫れて、高熱まで出しました。疲れが溜まるとなるのだそうです。

 

母いわく、だから49日が済んでからにしないと!

 

そこで、ハッと気づきました。

 

昔の人の考えというのは、迷信ではなく、案外合理的なところからきてるのかもしれないということ。

 

まずは疲れを取るために、49日は静かに弔う。そして、疲れが取れたところで、故人のものはいつまでも置いておくと故人がなかなか成仏できなくなるということにして、片付けて捨てる。

 

迷信だと思っていたけど、案外合理的な生活の知恵なのかもなと改めて考えさせられました。きっと、人々が長い間生きて学んだ知恵だったのかな。

 

では、これから49日をやり直すことにしましょう。家もまあたぶんもってくれることでしょうから。

 

でま、まあ、地震とかきたら、危険は危険なのですけど、まずは遺されたものの身体がもつことが第一ですから。

 

体調整えて、秋の美しい季節をゆっくり味わわないと。

 

と、考え直して、ひとつ気づいたことができたこの秋でした。