ぱんdeおしゃべり 7 ~抹茶あんぱん~

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美味しいパンを焼きましょう!7

抹茶あんぱん

ぱんdeおしゃべり******************************************************

 親鸞聖人の好きなもの、あずき、だったとか・・・。あずきは昔むかしから嗜好品として愛されていたようです。

 私の生まれ育ったところは、京都の東山のふもと、粟田というところです。もう今では「白川小学校」と名前が変わってしまいましたが、粟田小学校という、明治の初めに建てられた、私の祖父も通っていたという、歴史のある小学校がありました。学校のすぐ近くには、平安神宮知恩院があったりするような観光地の真ん中にあります。

 学校の南門のほうには、青蓮院というお寺があり、お寺の前には樹齢何百年かと思われるような大きな楠が茂っています。この青蓮院というお寺で、親鸞聖人が数え年8歳で出家なさったと聞いたのは、中学に入ってからのことで、そんな有名なお寺とはまったく知ることもなく、青蓮院の楠は子供たちの木登りの場であり、楠の木によじ登りながら、卒業アルバムの記念写真を撮ったものです。

 青蓮院の奥にあたる、学校の裏山のふもとには、粟田神社があります。昔は10月のお祭りの時には、このあたりは神社の長い石段のところからずっと通りに出るまでの道に、お祭りのお店がたくさん出ました。学校は2時間目が終わったら授業はなくなり、子供たちはお祭りに行ってよいのです。学校からはおこづかいの額が決められていて、飴細工のお菓子やパチンコ、金魚すくい、綿菓子などにおこづかいを使いました。

 また、平安神宮の近くには、淡いグリーンの木造の図書館があり、自転車でよくそこまで通いました。本を読んで感想をノートに書くと、はんこを押してもらえるのがとても楽しみだったのです。
 
 またその近くに、「アリーナ」と呼んでいたスケート場があったり、動物園がありました。日曜日には、友達と出かけたり、弟と出かけたりもしました。スケートがはやっていて、白いスケート靴を買ってもらったことがうれしくて、何度もスケート場に通い、寒い中で食べる豚マンが楽しみでもありました。
 
 小学校では、しばしば、「きょうは将軍塚に行きます」という先生の声がかかりますと、子供たちがわぁ~っとまるで蜂の子が巣からいっせいに飛び立ったみたいに教室から粟田神社の裏にある粟田山の小さな狭い登り口へと飛び出します。私はそのころから方向音痴で、何度登っても、将軍塚への道がわかりませんでした。勝手に行けと言われるととても困ります。それで、普段行き慣れている男の子たちのあとについて登るようにしていました。集合場所は将軍塚のある山のてっぺんです。だれ一人迷子にもならず、子供たちは慣れたものだったようです。帰り道も方向音痴の私にはわからないので、いつも慣れている男の子のあとをついて帰っていました。あるときなんかは、ちょっと下りるのに難しい、いいとこ連れて行ってやるけど、ついて来るか、と言われ、ちょっとこわかったけど、勝気な私は、行けるわ、と答えて、こわごわついて行ったら、急な坂をずるずる下りたところは都ホテルの裏だったことがありました。今なら厳しい学校だと怠業と言われそうですが、都ホテルから友達と遊びながら学校に帰ったこともありました。雪が積もった日の山登りまでしました。積もったばかりの雪を食べながら登りました。山を下りたら服がびしょびしょ。勝手に家に着替えに帰ったりもしていたのですから、のんきな時代でした。

 蹴上の都ホテルの近くに、昔、南禅寺プールというのがありました。インクラインのところの、ちょっとしたトンネルを抜けると、大きなプールがありました。私はプールというのは、ずっと水は深緑だと思っていたのですが、中学校のプールを見て驚きました。透明でタイルの色の水色だったのですから。南禅寺プールの水は、苔がいっぱい生えていたのでしょう。そこも見えない、深い深い濃い緑色でした。夏休みは蹴上まで京津線の電車に乗ったり、歩いたりしながらそのプールに通いました。

 また、もう一箇所、私たちが泳いだのは、白川の疎水へ出る手前の、水を堰き溜めた白川プールです。夏休みは昼寝をちゃんとしたら、お昼から、友達と一緒にそこのプールに、というか、川に泳ぎに行かせてもらえるのです。寝たくないけど、寝たまねして、いつも通いました。

 白川は、三条通りの北側のところで、当時、西陣織の染をしている工場がありました。毎日川にはきれいなきれいな色の布が川の水にさらされていました。水も少し色がついていたりもしました。ガッタンガッタンと布を洗う水車のような機械が布をまといながら、その布を洗ってもいました。そういう風景を見ながら、毎日学校に通っていたのです。

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抹茶の粉を入れるだけでちょっといい風味のあんぱんになります。抹茶の量はお好みで加減してください。
あんぱんの上にちょっと乗ってるのは桜の花の塩漬けです。さっと洗って、水気を取ってのせます。これだけで桜の風味とちょっと塩味が効いて、またまたひと味ちがったあんパンになります。桜の塩漬けが苦手な方はケシの実をのせてみてください。

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【抹茶あんぱんのレシピ】

     菓子パン専用粉    400g
     イースト           10g
     砂糖             60g
     塩                6g
     スキムミルク          8g
     ショートニング        60g
     全卵              60g(大1個)
     水              200g
     抹茶             大さじ3(お好みで調整)  
     小倉あん          800g
     桜の塩漬け(塩を水につけてとる)
     ケシの実           少々

^貅“酵 40分
■隠狂弔吠割、丸めて布を敷いた入れ物の中に入れ、二をする8あるいはラップをする(乾燥しないように)。
ベンチタイム 15分
ぞ倉あんを16等分し、丸めておく。
イ瓩麕世念造茲螳豌鵑蠶?戮梁腓さに伸ばす。
左手の親指と人差し指で輪を作り、そこに伸ばした生地をのせる。
Ю乎呂涼羆獷亡櫃瓩疹倉あんをのせて、あんを軽く押さえながら、親指と人差し指の生地を軽くせり上げる。せり上った生地を人差し指をあん側に向けて親指とつまみあげて、中指、人差し指の順にとじていく。
┐箸犬瓩魏爾砲掘⇔昭蠅粘櫃形を整えて、軽く手のひらで押さえ、人差し指で軽くくぼみをつける。
オーブン皿に並べる。
仕上げ発酵、30~35分。
溶いた卵を刷毛でまんべんなく塗る。
水洗いし、水けをとった桜の花かケシの実をのせる
170~180度で10~12分、オーブンで焼く。