お正月の和菓子
花びら餅
昔の人にとっては、歯は命のもと。入れ歯なんてないので、歯が弱ることは命取り。そこで、お正月には、宮中では、長寿の願いを込めて、歯固めの儀式が行われていました。
源氏物語にも、六条院の華やかなお正月に、この歯固めの儀式が出てきます。
歯固めの儀式というのは、お正月の三が日と6月1日に鏡餅や猪肉、鹿肉、大根、押鮎など、噛み応えのある固いものを食べて健康と長寿を願う行事です。
「歯の根を固める」。命に関わるので、長寿を願う、とても大事な行事だったのでしょうね。
「齢(よわい)」という字は、「歯」と書くのも、そういう意味からきているのですね。
ごぼうは、押鮎を見たててあるのだそうです。
かわいいピンクのハートのお皿でいただきました