和菓子やさんdeひととき 12 ~お正月の生菓子~

 
 お正月のお菓子、どれにしようと年末になると干支の和菓子を悩みます。
 
 今年は、俵屋さんのにしました。
 
              楽しく飛び跳ねているうさぎたち
 
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 かわいらしくて、美味しい羊羹でした。
 
 もう一つ悩んでいたのは、鶴屋さんのうさぎの羊羹。これは、叔母が実家へ届けたそうなので、実家でいただくことに。
 
 ところが、大丸では、大丸だけのオリジナル・鶴屋さんの羊羹が売っていたのです。上に描かれていたのは、羽子板の絵でした。
 
 悩みましたが、今年は俵屋さんのうさぎの絵のほうにしました。
 
 また、いただきものですが、各お店では、毎年お正月になったら出しているというのもあるようです。
 
             これは、叶匠寿庵の御縁もち
                中はつぶ餡です。
 
 
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 ついでに同じくいただきものですが、叶匠寿庵の「あも」。これは有名ですよね。
 
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 お客さまをお呼びすると、おみやげも頂き、こちらも用意するので、ケーキやら和菓子やら、いろいろ食べ続けたお正月でした。
 
 お正月には花びら餅をよく買うのですが、今年はもうやめておきます。
 
 花びら餅は、お味噌餡にごぼうが巻かれているというちょっと変わった和菓子です。もともと宮中のお正月のごちそうだったようで、明治以降は裏千家の初釜のお菓子になったものです。
 
 このお味噌餡があまり好きでないという人もいますが、私は好きで、お正月にはこの生菓子を楽しみにしています。でも、今年は、ダイエットのため、これ以上、もうやめておきます。
 
 私がよく買うお店は、すぐ近所にある亀屋良長です。
 ここの季節の生菓子はほんとに素敵です。次の季節の訪れをいち早く感じさせてくれるような生菓子で、お店を訪れるたびに、ああ、もう秋なんだなあと感じたりします。一番素敵だと思ったのは、立秋のころに青柿の生菓子を見たときでした。
 
 和菓子は素敵です。季節の訪れを目で感じ、舌で味わい、そして、お正月などには、新しい年の訪れを、来年はどんな絵柄の羊羹かなと楽しませてくれます。
 
 また、羊羹も、季節ごとに絵柄が変わります。これもまた、とても楽しみです。季節が訪れるたびに、買う、買わないは別にして、五月はどんな絵かな、夏の羊羹はどんな柄かな、とお店のウィンドウを覗くのだけでも楽しいものです。
 
 私はよく、近くの亀屋さんと、デパートでは鶴屋さんと俵屋さんのを覗きに行きます。昨年の春は、俵屋さんのものが心ときめくような桜色のかわいい色合いと形の生菓子でした。種類もいろいろあり、楽しみました。
 
 日本人は、いろいろなもので季節の訪れを楽しんできましたが、和菓子やさんの生菓子もまた、俳句の季節感に劣らないような素敵な文化です。