パンdepしゃべり 17 ~かぼちゃとレーズンのパン~

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美味しいパンを焼きましょう!

昨日と引き続き、かぼちゃを使ったパンです。食パンもいろいろ工夫を凝らすと風味を変えて楽しめます。


ぱんdeおしゃべり******************************************************

 うちの家から自転車でちょっと行ったら丹波口です。どうしてまだ京都市内なのにもう「丹波」なのかしら?と思ったことがあるのですが、昔はもうあのあたりは、丹波街道の入り口だったそうです。なるほど、目からうろこの話です。

 そして、そこからもう少し自転車で走ると、桂です。その桂の樫原(かたぎはら)が丹波街道の最初の宿場町だったということです。昔の人は、京の町から桂を超えて樫原で一泊したようです。今なら阪急ですぐに着いてしまうので、なんだか驚いてしまう話です。

 桂から老ノ坂。江戸時代にはたいへんな思いをして峠超えをした絵が残っているそうです。老ノ坂峠のトンネルは、明治時代に手で掘られたトンネルだったそうです。いよいよ丹波の入り口亀岡には、秋になると、亀岡祭というのがあるそうですが、そのお祭は祇園祭そっくりなのです。規模は小さいとはいえ、お囃子もそっくりでした。京の文化が丹波街道を通って、亀岡に入ってきたということです。亀岡の町並みは昔の町並みが残っていて、ビルの建ち並ぶ通りを通る祇園祭よりはるかに昔の祇園祭の風情を感じられるお祭の様子のようです。屋根瓦の間を鉾が巡行するのです。おそらく昔の祇園祭はああいう感じだったんだろうと昔がしのばれるそういう風情のようです。亀岡祭はもう300年あまりも続いているそうですが、近くに住みながら、あんなに京情緒のあるお祭が残っていたなんて、全然知りませんでした。

 おもしろい話ですが、周知地区というのが、そのあとあるそうですが、そこは昔は遊ぶ場所がいろいろあり、昔の親は、そこを通り過ぎたら家に手紙を出せと息子に言ったそうです。そこでお金を使い果たしてないか、無事お金を残して周知越えできたか、それを親に知らせろということだったそうです。おもしろいなと思ったのは、親は決してそこで遊ぶなとは息子に言ってなくて、お金を残して周知越えできたかどうかを知らせろと息子に言っていたという、昔の親心です。

 この辺り、上質な黒豆とマツタケの産地です。これが京に運ばれ、京料理が作られるというわけで、丹波街道は、京料理にとって、大切な街道です。

 三和町では、まだまだ藁葺きの屋根が残っているようです。観音像が何体もあるお寺があるようで、旅の安全を祈って、いくつもの観音像が寄進されていったそうです。今では亀岡あたりはすぐに行けるけれど、丹波街道を越えるだけでも観音像を多くの人が寄進したほどの旅だったようです。

 そして、和泉式部が住んでいた生野を超え、丹波街道の最終の町福地山。福知山はかつては養蚕が盛んで、製糸工場があったけれど、ここ数年、藍染めが盛んに行われだしてるそうです。実は昔々、この地では藍が取れて、藍染めが行われてたそうで、今、また町おこしとして、10年ぐらい前から同好会が起こって、研究されだしているとのこと。

 福知山は明智光秀が作った城下町。丹波街道もまた、城下だった町で、いい風情が今でも残っているようです。明智光秀織田信長を倒すためにこの丹波街道を通って、本能寺に向かった街道でもあります。そういう大きな歴史も残っています。京から丹波へ、丹波から京へ、いろいろなものや文化が運ばれた小さな街道ですが、いまだにいい風情を残してるようです。

 同じ京都とはいえ、そのように昔をしのんで歩けば、いい旅になりそうです。車や電車ですぐに着いてしまいますが、旅は、やはり、歴史を知って、歩いて訪ねないといけないのでしょうね。

【かぼちゃとレーズンのパン】
  強力粉    435g
  ドライイースト  3g
  水      173g
  塩        4g
  砂糖      35g
  バター     35g
  卵       35g
  かぼちゃ(冷凍)90g
  レーズン    90g

^貅“酵40分。
2つに分割。丸める。
ベンチタイム 20分
だ型 2つに丸めたものを型に入れる。
セ転紊家酵 35~40分。
180~190度で35分。