ぱんdeおしゃべり 15 ~クリストシュトーレン~

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美味しいパンを焼きましょう!


クリストシュトーレン


 このパンは、「キリストの寝床」をイメージして作られたパンです。ドイツではこのパンをクリスマスに焼くようです。
 クリスマスツリーはドイツから始まったのだそうです。ツリーには、砂糖菓子やリンゴなど、子供たちが喜ぶお菓子を飾ったそうです。
 クリスマスと甘いお菓子は深いかかわりがあるようです。このパンもちょっと甘口。

ぱんdeおしゃべり******************************************************

 さて、クリスマスイルミネーションが街のあちこちで飾られるころになると、京都南座では顔見世興行が行われます。11月30日になると、普段、南座の看板か掛けられるあたりには、東西の歌舞伎役者の名前を独特な字で書いた「招き」と呼ばれるものが並べられます。
 
 また、京都でのお正月の準備は12月13日から始まります。この日を「事始め」と言います。昔はこの日から門松やお雑煮用の薪などを山にとりに行ったり、年神様を迎える準備を始めたそうです。

 祇園町では、舞妓さんや芸者さんが、お正月の晴れ着を着て、踊りのお師匠さんのところに「おめでとうさんどす」とご挨拶に出かけます。そのときに、お師匠さんから、おはげみやすということで、舞扇をいただくのです。

 京都の街では、この日からお正月の用意をし始め、28日には終えているというのが、昔からの慣わしでした。

 南座の顔見世も、京都のお正月を迎える行事のひとつです。お正月を迎えるということで、とても華やかなものです。昔から11月に始めるというふうになっていたそうです。それで今でも、初日は11月30日なのだということです。

 顔見世は、来年一年はこの南座ではこの役者で歌舞伎興行を行いますのでどうぞよろしくという、役者さんのお披露目のことです。

 着だおれの京都では、昔から、この日のために、新しい着物を作り、いそいそと顔見世に出かける女の人たちがいます。花街の芸者さん、舞妓さんたちも、興行の始めのころに、きょうは祇園町、きょうは先斗町といったぐあいに、御贔屓の役者さんの名前を書いた簪をつけて、客席両横の桟敷席にずらっと並んで座ります。これも顔見世の見どころの一つです。

 昼の部、夜の部の2部興行。夜の部では、芝居の幕と幕の合間にお弁当を食べます。それで、そのお弁当を幕の内というのです。昔は歌舞伎は芝居小屋で一日中興行されていて、みんなそれぞれお弁当を持ってきて観に行ったようで、その名残が残っています。今では、いろいろなお店が幕の内を届けてくれます。その中でも、花吉兆というお店は便利です(ただし、お弁当とお吸い物で6000円!もするのに、幕間の時間があまりないから味わうこともなく大急ぎで食べることになり、もったいないお弁当ですが)。客席からお店まで境なく続いていますので、大急ぎで駆け付け、お料理をいただきます。その時出される熱燗のお酒がともおいしい。佐々木酒造というお店のお酒です。この佐々木酒造は、俳優の佐々木蔵之介さんのご実家です。ただ、このお酒、花吉兆専用のようで、酒屋さんでは手に入れることはできませんでした。

 昔は、この顔見世は、女の人たちにとっては、何を着て行くかということがとても大事なことだったようです。今ではほとんどの人が普段着で観に行きますが、お年を召した方や、着物好きの根っからの京都人にしてみれば、顔見世に行くのにいい加減なものを着て来る人というのは、失礼な人だと思う人もまだいます。それほど、着飾って御贔屓の役者さんを観に行ったようです。パン作りを教えてくれる母方の叔母も、この時代ですからもちろん普段のお出かけの服装なのですが、毎年必ず顔見世は観に行きます。それほど京都人にとっては年中行事のようなもののようです。

 母方の祖母も、戦前、みすや針がよく売れて裕福にしていたころにはたいそうな出で立ちでよく観に行ったようです。この時代にはそれが女の人たちの楽しみでもあり、親戚の人たちと連れ立って、華やかに顔見世に出かけたようです。そういう京都人たちにとっては、これを観ないとお正月は始まらなかったのです。

 からだの弱かった祖母は、どんなにしんどくてもとにかくきれいに着飾って、親戚のおばさんたちと顔見世に出かけたそうです。帰って来るとたいへんで、疲れたと言っては着物を脱いですぐに寝るのだそうです。そこで、母の姉たちは、「おかあちゃんがまたしんどがったはる。天ぷらうどん食べたらまた元気にならはるし、はよ、とったげて」と言っては近くの出前の天ぷらうどんを頼んでいたそうです。不思議なことに、いつも祖母は、天ぷらうどんを食べると元気になったとか。たしかに顔見世は一生懸命歌舞伎を観るだけでも疲れるのに、着物を着るところから始まりますから相当疲れるのです。

 顔見世では、東西の歌舞伎役者の人たちも、まるでお正月が来たかのような華やかな衣装をきます。舞台はまるでひと足お先にお正月を迎える気分になるのです。

 1階席は高くつきますが、3階だと比較的安いお値段で観られます。私の大学時代の同級生も、京都にやってきたからということで、3階席で観に行ったと言っていました。それと、3階席では、「○○っ屋っ!」と声をかける歌舞伎ファンが陣取っていたりもするようです。歌舞伎は、イヤホーンでの説明を受けることができるので、素人でも楽しめるようになっています。

 私は、このごろではあまり顔見世にも行きませんが、ちなみに私の御贔屓は玉三郎でした。いつぞやの舞台では、玉三郎が出てきたら、他の役者さんがまったく視界に入らなくなるほどの存在感でした。生まれながらの梨園の役者さんでないからこその悲痛なまでの磨きのかかった演技です。その後、南座中継をテレビで観ましたが、やはり舞台に勝るものはありません。でも、何といっても、顔見世は東西の役者さんの華やかさを競い、来年もこのメンバーでどうぞよろしくというお披露目なので、いろいろな役者さんが華やかで美しい舞台を創られるのがいいのだと思います。

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【クリストシュトーレン

 菓子パン用専用粉  400g
 イースト       12g
 はちみつ       50g
 塩           6g
 バター(有塩)   100g
 全卵         80g(1個半)
 牛乳        100g
 水          60g
 ミックスフルーツ  200g
 スライスアーモンド  60g(軽くローストしておく)

仕上げ
 ブランデー、溶かしバター、アプリコットジャム
粉砂糖・・・・・・それぞれ適量

^貅“酵  40分
∧割・丸め 530g×2個
ベンチタイム 20分
だ型 

(A)
1.めん棒で生地の上下を少し残すように伸ばし、生地の中央をめん棒で押さえる。
2.少しずらして二つ折にする。
(B)
1.めん棒で丸く伸ばして二つ折りにする。
2.輪とは反対側、端から2cmのところに切り目を入れていき、その部分を上にのせる。
セ転紊家酵 30~35分
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┿転紊
パンが熱いうちに仕上げ材量で仕上げる。冷めたら粉砂糖をふる。