美味しいパンを焼きましょう!
山型食パン
食パンは、パンの基本です。美味しい食パンが焼けたら、次の日のお弁当はサンドウィッチがいいですね。
ぱんdeおしゃべり******************************************************
お正月の思い出。父方の祖父母と暮らしていましたので、子供のころのお正月は旧式なものでした。
家にはいろいろなところに神様がおられました。昔、井戸があったところには、井戸の神様。以前汲み取り式のお便所があった所にも神様。そういった場所に小さいおみかん、小さいお餅などを飾ります。家中、何カ所も神様のおられるところがあるようで、それを飾るのもひと仕事です。
元旦の朝はまだ薄暗いときから起こされます。子供のころは、お正月の朝から、衣服、下着、靴下、タオル、スリッパ、何もかもが新品に変わります。新しいものはお正月から。これは厳重に守らます。
お雑煮は京都なので、白みそ仕立て。質素なもので、具としては、お餅とおかしらと呼ばれているお芋と、祝い大根、小芋ぐらいしか入れません。それを元旦の早朝、男の人が作るのです。神様の事には女性は関わりません。「穢れている」からだそうです。できあがったお雑煮は、神棚、仏壇に供えられます。
ひと通りお正月の準備が整うと、神棚に向かって手を合わせます。そして、父に連れられて、家中の神様のところに行き、拝みます。まだまだ家の中は薄暗く、とても寒い。というより、京都の冬の朝は底冷えで、しんしんと冷えてとても冷たい。そして外もまだ暗い。薄暗い中で、蝋燭に火がともります。井戸の神様、トイレの神様と、次から次へと家に住んでおられるあちこちの神様参りをするのです。
ようやく日が昇るころ、お座敷に一家全員が顔をそろえ、上座に座った祖父を中心に、お正月のあいさつが行われます。そして、一番年下の小さな弟が、お屠蘇を注ぎます。
うちの家では、おせち料理は百貨店で買っていました。母は、へんな家庭だなと思っていたのだそうです。母の実家はみんなで楽しくおせちを作り、お正月をむかえたのです。
でも、実は、これは母が結婚して家に入ってからだったということが、だいぶ経ってからわかりました。父は、家族の多い家で、母がうまくおせち料理を作れなかったら母がしんどいだろうなと思ったのだそうです。それで、結婚とともに、祖父にデパートで買うことを提案したのだそうです。祖父はそういったところは合理的な人で、大みそかにいつまでも時間のかかることよりも、百貨店で買ったほうが早いと思ったようです。当時は、デパートととは言わず、百貨店と言っていました。百というのはものすごく多いことを意味したことばで、百万長者ということばもありました。
お正月のごちそうを食べ終わったころ、ようやく7時過ぎ。それから初詣の準備をし、出かけます。
このように昔のしきたりを思い出すと、昔々の人々が、自然のあらゆるところに神様を感じて、拝んでいたということ、よそごとではなかったんだなと思うのです。アイヌの神様もそうですし、遠く「ハワイイ」の昔々の人々の暮らしもまた、あらゆるところにいる自然の神様とともにありました。
このごろ、「ハワイイ」と呼ばれていた昔々の、アメリカに占領される前のハワイの暮らしに関心を持っています。南の島に残るスピリチュアルな世界は、実は私の子供のころにもあったわけでした。火の神様、水の神様、鬼門、裏鬼門、そういったことを小さい頃にはよく聞いたものです。
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【山型食パン】
強力粉 350g
イースト 7g
砂糖 17.5g
塩 7g
スキムミルク 17.5g
ショートニング 17.5g
水 245g
^貅“酵40分。
2つに分割。丸める。
ベンチタイム 20分
だ型 2つに丸めたものを型に入れる。
セ転紊家酵 35~40分。
180~190度で35分。
パンは季節によってイースト菌の発酵の状態がちがってきます。
こねたパン生地の理想温度は
27~30度
そのためには、季節によって、こねる水の温度を変える必要があります。
ここに示すのは、伯母から教わった水の温度の計算方法です。
季節の温度を下のように設定します。
冬………45~40度
春秋……40~35度
夏………35~30度
仕込みの水の温度は、
季節の温度―粉の温度
で計算し、氷を使ったり、温めたりして調節します。
イーストは伯母の話では、「ものすごくいけず」なのですって。でも、温度さえ居心地良くしてあげると、とってもいい子になるのだそうです。