ぱんdeおしゃべり 54~ベーコンと長ネギのパン~

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 フランスパンの生地に、ベーコンと長ネギを細く切ったものを巻いています。
 
 楕円形に伸ばした生地に、ベーコンと長ネギを置いて、くるくると巻き、はさみで深く切り込みを入れ、U字型にします。
 
 
 
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 ちょっとしたお惣菜パンです。
 
 パンは、発酵、ベンチタイム、発酵と、待ち時間ばかりです。それで、いつも、本を読むときにパンを作ったりしています。
 
 このところ、おもしろかった本は、直木賞を受賞した「利休にたずねよ」と、女性科学者による著書「マリー・キュリーの挑戦」でした。
 
 「利休にたずねよ」は、読めば読むほど、秀吉がいやになりますが、茶の湯のわびさびは、実は艶があってこそのわびさびであるということが描かれていました。
 
 また、「マリー・キュリーの挑戦」は、かつて、優秀な科学者であり、良妻賢母としてのキュリー夫人の伝記が、次女が母親をよき母として描きたかったという思いとともに、ジェンダーに裏打ちされて後々まで伝えられたということや、女性科学者が、ノーベル賞受賞に関しても、いかに女性であるがゆえの差別を受けていたかなど、女性史を知る上でもおもしろい作品でした。
 
 その時代、放射線が人体に及ぼす影響がまだ知られていなかったために、何人もの科学者が普通の服を着るだけの無防備な状態で研究に携わり、亡くなっていったということも描かれていて、恐いことでした。
 
 日本人の有能な科学者も、マリー・キュリーのもとで研究の成果をあげ、体調を壊し、亡くなった人もいたのだそうです。マリーの夫は、交通事故で亡くなっていますが、実は、彼も、かなり体調を壊していたのだそうです。マリー自身もそうだったようですが、仕事のし過ぎだと思い込んでいたようです。娘夫婦も結局は放射能を浴び続け、体調を悪くし、亡くなったと考えられるようです。
 
 マリーのもとで研究していた日本人の科学者は、そのことに気づいたようで、自分の症状を放射能によるものではないかと疑いながら亡くなっているようです。
 
 ポーランドという被支配国を母国としたマリーにとって、ポーランドの独立は、悲願であり、そのために、戦争に協力し、レントゲンを車に乗せて、けが人を救うために、戦地へと赴いたそうです。
 
 ポーランドという国では、男も女もポーランド独立のために能力を伸ばすことが重視され、そういう中で育ったために、女性の科学者として、能力を伸ばし、特許も取らずに、ひたすら母国の独立と人類の発展のため、と思いこんで、自らの生涯をかけたというマリーの生き方があったということでした。
 
 さて、昨日洗って用意しておいた梅を、氷砂糖とホワイトリカーに漬けました。
 
 色がとても綺麗です。
 
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 ちなみに、下は、昨年つけたかりん酒。
 
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 愛媛産のレモンで作ったレモン酒。
 
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 2年前にブランデーに漬けた梅酒。
 
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 今回の梅酒は、秋が深まるころ、収穫祭のように味見をして、そのあとは、2年ほど残しておきたいと思います。
 
【レシピ】 2個分
フランスパン用粉  250g
砂糖           5g
塩             5g
無塩バター        5g
水           175g
イースト          3g
ベーコン         4枚
長ネギ         1/4本
 
①一次発酵50分。
②2個に分割、丸めて、ベンチタイム20分。
③楕円形に伸ばし、ベーコンと長ネギを細く切ったものを置いて、巻き込んでいく。
④はさみで深く切り込みを入れ、U字型にする。
⑤二次発酵、40分~50分。
⑥250度に予熱。220度に下げて、25分焼く。