京都deお散歩 19 ~長楽寺(東山・円山公園東南)~

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建礼門院徳子が出家した、哀しいいわれのあるお寺~
 
延暦24(805)年、桓武天皇の勅命によって、伝教大師最澄)を開基として創建されたお寺、長楽寺。 
 
伝教大師遣唐使として唐に渡る時、暴風に見舞われ、船が壊れそうになったので、仏に祈願したところ、二頭の龍神が頭に観世音を載せて船に近付いてきて、大師の衣の袖に飛び移った途端に、暴風が止んだとのこと。
 
帰国後、海上に現れた観世音のお姿を自ら彫刻し、このお寺の本尊としたのが、本堂に安置されている観音さま。
 
観音さまは秘仏で、歴代天皇の即位のときのみ開帳されてきたそうです。
 
また、このお寺は、壇ノ浦で入水した安徳天皇の母・建礼門院が出家したお寺でもあります。
 
まだまだ幼い安徳天皇は亡くなり、母徳子だけが助けられ、生き残ってしまったのです。平家一族が源氏によってうち滅ぼされ、悲劇に見舞われた平清盛の娘・徳子は、その後、ひとり生き残り、このお寺で出家、建礼門院と呼ばれるようになったわけです。
 
4月5月は、建礼門院像や一遍像などの重要文化財公開中。
 
平家物語建礼門院の悲劇を描いたところを、5月3,4日に、枇杷とともに、語られる催しが行われます。両日とも2時・4時からです。
 
長い石段をあがったところに本堂があります。
 
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平安の滝は、法然建礼門院が修業をしたところ。
 
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すぐ近くの料亭「いそべ」の前には、樹齢100年の桜がみごとに咲いていました。
 
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