いもぼうとは、京野菜の海老芋と、北海道産の棒鱈を炊いたおばんざい。
老舗平野屋本家と本店両店の登録商標が「いもぼう」です。昔ながらの懐かしいお料理です。
山芋を海苔で巻いた酢の物。
祇園豆腐。お豆腐のあんかけ。
店内は落ち着いた感じ。
きょうは円山公園の桜が8分咲きで、にぎわっていたので、このお店も満員でした。
いもぼうは、お正月になると、よく祖母が作ってくれました。お魚がとれない京都では、にしんを乾燥させたり、鱈を乾燥させたりして、北海道から取り寄せていたようです。固くなった乾燥魚を何日も水につけてやわらかくし、炊きこんだものです。海老芋も、型崩れなく炊くには、昔は竹の皮を丸めて一緒に炊いたのだそうです。
おいもにも棒鱈にも、よく味がしみ込んでいました。昔の京都の人のお料理。懐かしい味でした。
落ち着いたお店とはちがい、外は、もう人・人・人ですごかったです。
下を見ると、青いシートがあちこちに敷き詰められ、たくさんの人がお花見の宴会でした。
円山公園真ん中の枝垂れ桜は、とても有名なのですが、どうも元気がなくなっているようで、昔に比べると、かなり枝ぶりが貧弱になっていました。