昔語り 1 ~実家で聞いてきた昔の商家の話~



 ご近所にある杉本家です。立派な江戸時代からの商家です。今は重要文化財として保存されています。


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 みそかの日、テレビの再放送で、京都の仕出し屋さんを樹木希林さんとともに紹介する番組を観ました。その際、杉本家のことも紹介されていました。

 京都の商家やお寺での行事の日のお料理、宮川町の夜のお料理など、いつも決まった仕出し屋さんでお料理を取るときの様子が紹介されていました。

 その中で、杉本家では、創業の日は、夏なので、家に仕出し屋さんに来てもらって、鱧を中心とした献立を出してもらうというのがあり、豪勢だなと思って観ていたら、とんでもない。日頃は家の決まりがあって、朝夕はお漬物とお茶漬け、お昼が一汁一菜、何日には何を食べるか決まっていたりするという話でした。

 私の実家もお商売をしていました。昔語りとして、よく、何日には何を食べるというのがかなり大切なこととして決められていたという話を聞いたことがありました。それで、お正月に実家に帰ったとき、父にいろいろ聞いてみました。そうしたら、おもしろいことがわかりました。

 確かに杉本家同様、普段はお漬物とご飯だけとなっていたそうです。でも、これはどうも家族と女中さんだけらしく、主人は(要するに私の祖父は)晩御飯にはエビフライとか食べていたのだそうです。昭和の戦争前の話です。昭和10年代にエビフライなんて、もちろん、父は食べたことなどなかったそうです。お父さんだけがごちそうを食べる、自分たちはお漬物というのは当たり前だと思っていたとのこと。

 ひょっとしたら、杉本家でもそうだったのかな??また機会あれば聞いてみたいものです。

 昔の話をついでにいろいろ聞いてみました。また機会あれば、お話します。どこの家にもドラマがたくさんあり、それを綴ると、連続朝ドラになりそうです。