アメリカ西海岸の旅 7 149 ~ロサンゼルスへ~


 佐藤公彦(ケメ)の「西海岸へ続く道」という曲を高校生のころ、よく聞きました。その曲でアメリカの西海岸をイメージし、実は今回、まさに「西海岸へ続く道」を走ることになるので楽しみにしていたのです。

 試聴するというマークをクリックすると、ちょっとだけ「試聴」できます(まさに「試聴」でちょっとだけですが・・・)。


 サンディエゴは治安のよさが何よりで、8日間、ほんとに楽しく過ごせました。でも、やはり、ロサンゼルスの繁華街は、さすがに物騒なところでした

 ぬいぐるみを着た人が近づいてきて握手を求められても決して手を出してはいけない、写真を撮ろうと言われても決して撮ってはいけない、握手しても写真を撮っても、お金を取られる。それが彼らの仕事なのです!とガイドさんから注意を事前に受けました。そして、荷物は抱きかかえるようにして決して油断してはいけない等々、いろいろ注意事項を聞いてバスを降りました。
 
  ほんの数十メートルの間なのですが、そこを歩くと、ぬいぐるみを着た人やけったいな格好をした人が握手を求めるどころか、向こうから手を握ってこようとするのです。その中をバッグを抱きしめながらダダダ===っと通り過ぎるのです。観光客らしいカップルがそういうことも知らず、変装した人に呼び止められて、友好的に話している姿を見かけました。あああ~、あの人たち、だいじょうぶかなあ~とは思っても、とにかく立ち止まったら危ない。ほんとに物騒なところでした。

 そこを通り過ぎると、まあ、それなりに用心していたらいいようなのですが、行き帰りにどうしてもそこ場所を通らないといけなくて、正直、二度と来たくない~~と思いました。

 
さて、その物騒なところを通り過ぎたところにあるのは、アカデミー賞の授賞式が行われるシアターです。

 チャイニーズシアター前には、有名な俳優さんたちの手形足形のあるところ。




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 マリリン・モンローの手形足形です。


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 これらがあるのが、このチャイニーズシアターの前です。



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 そのすぐ近くにあるのが、授賞式会場。
 

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  ここにレッドカーペットが敷かれるのだそうです。



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  この建物のあたりは、ショッピングモールになっていて、ここから例の有名なハリウッドの看板のあがったお山が見えるのです。


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 これらを見るために、例のぬいぐるみの人たちの間を、手を隠し、バッグを抱きしめながら行ったり来たりしたわけです。観光とは、まあ、なんて馬鹿げたことなんだろうとつくづく思ったしだいでした。

 近くには、俳優さんたちが住んでいるというビバリーヒルズもあります。でも、ビバリーヒルズは、昨年から観光バスお断りで近くを通り過ぎることしかできなくなったのだとか。緑がず~~と続いて、環境のよさそうなところでした。もちろん周りには高級ブティック。

 また、ワーナーブラザーズの撮影所も見学に行きました。

 「風と共に去りぬ」は第7番の撮影所と聞いていたのですが、残念ながら、あちらのガイドさんは若い人が好きそうなバッドマンなどを中心にガイドしてくれました。すぐ近くに第7撮影所があったのに、・・・・・・ 
 カートに乗って案内されるので、勝手に行けないのです。


 映画で使われた建物があちこちに建っていました。
 建物を叩くと、ポンポンという音。レンガも石もプラスチック製で、奥行きはとても狭く建ててありました。


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 すぐ近くには森だってあります。



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 あーーー!!7番のスタジオ~~!!これが「風と共に去りぬ」で使われたスタジオみたい!私の乗ったカートはここを素通り。


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 で、見せてもらえたのは、バッドマンの車がいろいろ展示されているスタジオでした。



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 小道具や大道具がいろいろ置かれている部屋もありました。



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 おじさんたちが撮影に必要な大道具を作っているお部屋。みなさん、アメリカ人らしく、とても気さくでした。


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 お昼は、ファーマーズマーケットで食べました。美しい白い建物が広々とした空間に建っているサンディエゴとはだいぶ雰囲気がちがいました。ごちゃごちゃしていて、いかにも多民族国家だなという感じです。でも、これがアメリカなんだなと実感。ブラジル、メキシコ、中国、その他いろいろな国のお料理の屋台が並んでいました。

 サンディエゴも多民族で、混血の人たちがほとんどでした。そのために、学校では、人種差別の授業が行われ、留学生たちも討論に参加したりしていました。やはり大きな問題なんだと思いました。

 また、私の友人の娘さんは、ロサンゼルスで留学したのですが、その時泊まったおうちは、バラックのような貧しいおうちだったそうです。もちろんお部屋も少なくて、バディーと同じお部屋どころか、同じベッドで寝たそうです。でも、おもしろいことに、それがとても楽しかったのだとか。毎晩、バディーの黒人の女の子とおしゃべりをしながら眠る。それが最高に楽しかったのだそうです。

 サンディエゴは裕福なおうちが多く、留学生の多くが、バストイレ付きのゲストルームに入れてもらって、毎晩有名料理店で食べさせてもらった人が多かったのですが、子供たちにとっては、環境はどうであれ、人と人とが触れ合えたらそれが楽しい!、とういうもののようでした。

 ニュースではよく、アメリカ大統領選挙のことが話題にあがっています。南米からの移住者の人たちをどう取り込むかが大統領選挙に勝てるかどうかという地域もあります。アメリカの多民族国家としてのたいへんさは、ロスでバッグを抱え込んで駆け抜けたときに初めて少し垣間見た感じがありました。

 西海岸はサンタモニカにも行きましたが、空の色はほんとに真っ青なブルー一色です。冬なのに31度もありました。