京都deお散歩 126 ~南座顔見世~




 南座顔見世に行ってきました。



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   今回は、昼の部。10時半から16時までありました。

  
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 大石内蔵助の仇討のお話。仇討計画を悟られまいと、家族までだまして、その時期を待ったという英雄談。いよいよ決行することとなり、母子の、夫婦の別れの場面が感動的に描かれた近松作。

 

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 吉野の山に逃げ込んだという義経をたずねて、静御前が伴のものと、桜の咲き乱れる吉野の山の中で舞を舞う。

 この伴のものは、実は、狐でした。静御前義経からもらった鼓の皮に使われた狐の息子で、鼓が鳴るたびに狐は親をいとおしく思い、本性を現してしまうのです。

 狐の息子は、橋之助。なかなかかっこいい舞でした。静御前は、坂田藤十郎

 吉野の山に桜を見に行きたくなるほど、華やかな雰囲気でした。



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 遊女と一緒になれなかったら心中をするのではと夫の身を案じた妻の思いに、遊女は愛する人との別れを決意します。心変わりをした遊女をなじる若旦那、本当のことを言えないつらさ。愛しながらも別れなければいけないふたりを描くお話。今回襲名披露をする中村鴈治郎が若旦那役。



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 お能の土蜘蛛を歌舞伎に仕立てたもの。片岡仁左衛門の土蜘蛛がなかなか豪壮で見ごたえ十分でした。白い蜘蛛の巣がぱ~~っと舞台に舞い、目が覚めます。
 悪者とされる8本の足をもつ大きな土蜘蛛が豪勢な戦いぶりをするのが観客をスカ~~ッとさせるのです。この舞台を観たら、なんだかたまりにたまっていたストレスが一気にスカ~~~ッと消えてしまった感じがしました。仁左衛門さんの演技力ですよねえ~。こんなに見ごたえある土蜘蛛は初めてでした~(でも、まあ、悪者だということで、殺されるんだけど・・・)。土蜘蛛が大見得を切るのがなかなかよかったです。


 今回はお昼の部のほうを選びましたが、ほんとによかったです。日曜日を歌舞伎を観る日にしたことで、いい時間をたっぷり過ごせたと思います。特に土蜘蛛がほんとによかったので、観終わったあとの気分は爽快でした。

 観終わったら、すでに夕刻。ぶらぶらと、姉小路通を烏丸まで歩き、よく行くハワイ料理のお店で夕食。

 こちらも大変おいしいお料理でした。最後には恒例の自分で作るパンケーキ。



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 一緒に行った人と合作した三段パンケーキ



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  疲れ切って先週を終えたのですが、ようやくこれで新しい年を迎えられそうな気分になった今年の顔見世でした。きっと昔の人も、こうして顔見世を観ては、新しい年を迎える華やかでスカ~ッとした気分になったのでしょうね。いい年となりますように。