広島 de 散策 124 ~広島原爆  平和記念公園と安芸の宮島~


 この半月、父が胸椎を圧迫骨折してしまったため、介護認定の申請やケア・マネージャーさんとの相談や、なんやかや・・・。半日バタバタ働いて、半日手続きや準備などにあちこち行ったり、病院について行ったり・・・。そこへ息子がなにやら原因のわからないウイルスかバイキンにやられ、連日39度の高熱と紅斑が続くというのも重なり、そこへ老々介護のために今度は母が腰をやられてしまい、・・・・・・。

 ブログ更新どころではないような状態が続いていましたが、なんとかバタバタからは落ち着きだしました。でも、まだ父はベッドで寝たままだし、母は腰痛がひどいようで、息子もわけがわからないままステロイド治療に踏み切ったみたいな状態ではあります。

 そんな時に、仕事で広島へ行かなければいけなくなり、まあ、少し落ち着いてきたので、ちょっとひと息つくか・・・、といった感じで行ってまいりました。

 広島は秋晴れ。たしかに中心街は古い建物はまったくなく、新しい建物ばかりで、すっかり町が変わってしまったんだなという感じを受けました。



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 原爆ドームの周りを曲がれる川を見て、これが人々が70年前に水を求めて入って行き、亡くなった川なのか、と思いながら歩きました。



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 「過ちは繰返しませぬから」の言葉に、不安な気持ちになりました。もう一度、この決意を、政治家も私たちも思い出さないといけないのが今だ、と痛感しながら、石碑を見ました。

 この日は、小学校の修学旅行生がいっぱい。それと、外国人観光客もかなり見られました。原爆に関心を持つ外国の人たちが増えているということを知りました。

 原爆ドームも残されているからこそ、訪れた人たちに現実味を感じさせるのだなと思いました。そうでなかったら、すっかり新しく生まれ変わっているきれいな町なので、実感がわきにくいかと思います。

 平和通りは、あちこちに花壇がたくさんあって、慰霊のお花がたくさん植えられていました。



 爆心地近くのホテルに一泊し、翌日は安芸の宮島まで足を延ばしました。


 瀬戸内海に面して、なんてのどかな島でしょうか。ほんとはこんなにのどかな場所だったはずなのに。

 歩いていると、この半月の頭の中の緊張がだいぶほぐれるかのようなのんびりした空気の漂う風景です。



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 野生の鹿です。昼間は山を下りてきて、のんびり日向ぼっこ。奈良の鹿よりおとなしいみたい。

 
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 この野生の鹿は、紙が好きなのだそうです。だから、トイレットペーペーも食べられないようにしてあったり、観光客へはお札を食べられないようにという注意がされたりしていました。

 桜の枝が食べられてしまうのだそうで、鉄の柵がつけられていました。桜の枝は紙の材料だそうで、鹿の好物の味がするのだそうです。


 鹿たちが暮らす山の下には、清盛が造営したという厳島神社の大鳥居。



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 この時間帯は満ち潮だったので、歩いてはいけませんでした。



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 夜になると、この屋根の元ではたいまつをたくさん灯して、大法要も営まれたそうです。たいまつのともし火が海にも映り、2倍の明るさになったのだとか。

 瀬戸内海の海賊をも手の中に入れ、権力を神の力を背景に手に入れようとした清盛の勢いがうかがわれる逸話です。



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 海の中に建っているため、何度も柱の交換をしないといけないので、釘は使われず、置いてあるだけだとか。檜皮葺の屋根に重石を置き、倒れないように作られているというのには驚きました。



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 さすが、・・・。能舞台までありました。



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 厳島神社を出て、少し行くと、千畳閣。



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 この古い建物の屋根の上の鬼瓦のなんて立派なこと。



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 そのお向かいには、遠くから見えていた五重の塔。屋根が反っているのは風をよけるためだそうです。



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 日本三景の一つといわれるだけあって、景色がのどかでほんとにいいところでした。プライベートでもまた訪れてみたいと思うほどの憩いの島でした。

 おみやげ物やさんが軒を連ね、小学生の修学旅行生や観光客がいっぱい。

 もみじまんじゅうの発祥の地は、この島なのだとか。いくつものもみじまんじゅうのお店やあなご丼のお店がありました。

 揚げもみじまんじゅうとか、チョコクリームやクリームなどのもみじまんじゅう、など、新しいもみじまんじゅうがいろいろ売ってましたが、広島駅まで行かないと、宮島のものでない「にしき堂」さんが最近出した生もみじまんじゅうやパンやさんのアンデルセンと協賛して作った檸檬やチョコクリームなどのもみじまんじゅうは売られていません。宮島には、もみじまんじゅう発祥の地としての地元意識の誇りがあるようです。

 1泊2日、仕事を兼ねてとはいえ、宮島は緊張して疲れた頭をほぐしてくれました。