雑感 116 ~ホノルルの街かどから~



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だいぶ古い本です。1981年に刊行されたようです。でも、読んでいてとても現実的で楽しいハワイ移住の本でした。 

筆者は京大で先生をしていた方なのですが、1年だけ、ハワイの大学の研究室に呼ばれて、一家で移住することにしたのだそうです。

子供たちの学校をどういう条件で探したか、学校にも職場にも通いやすい家をどうやって見つけたのか、高い家賃とはいえ、なんとかカハラ地区にハワイならではの海と花とを満喫できるいい家を見つけたものの、汚れて大きなゴキブリいっぱいの家だったことに住んでから気づき、どんなふうに居心地よく暮らせる家にしていったか、中古車を買ったものの、これまたたいへんな代物で、ようやくあちこち修理がすんだころにはだいぶ時間とお金がかかったのだとか、ハワイ移住をめぐっての現実的な問題をどういうふうに処理してハワイで地元の人たちと暮らすようにしていったのかなど、とても楽しく読める本でした。 


ハワイ移住の魅力的な夢をみながら読んだものの、結論としては、自給自足がまったくできない島ハワイでは、本国アメリカから送られてくる物資や他国からの輸入品ばかりのために、何もかもが割高で、お金がないとやっていけないところなので、ハワイで働いている人たちでさえ、退職後は本国に帰らざるを得ないのだそうです。がっかり・・・


 ハワイの人たちの勤務時間は意外と長く、みんなよく働くそうです。

青い空、青い海、美しい花、夜空の無数の星々など、自然にあふれたハワイ暮らしはたしかにすばらしく、この魅力に陥ると、やっぱり離れられなくなってしまいそうなのだそうです。


ハワイの人たちは、意見がまとまらずもめても、結局は「アロハ」の精神をだれかが言い出すと、妙に感動的にまとまってしまったりするそうで、そこが実に妙なところだったそうですが、でも、それは逃げ出せないほど狭い狭い島国だからこそ、みんなとうまくやっていこうとするハワイの人たち独特の処世術なのではないだろうかと筆者は感じたそうです。だからハワイの人たちはやってくる人を歓迎し、「アロ~ハ」と言ってレイをかけてくれる。とにかくおもてなしが大好きな人たちの島で、なんでも「アロ~ハ」と言って人間関係をうまく築くのを大事にしている人たちのようだったということでした。 


たしかにどこへ行っても「アロ~ハ」。ハワイの人たちは観光客にもみんなが「アロ~ハ」と言ってニコニコしてくれました。私たちも思わず「アロ~ハ」と言ってはニコニコしてしまいました。 


残念ながら、やはりハワイはお金持ちでないと暮らせないようですので、あきらめて海の近くの家をネットで探してみました。 


小豆島なんか、30万から高くても450万円でちゃんと暮らせそうな畑付きの大きな家や別荘風の素敵な家がありました。その値段の安さにびっくり! 


でも、まあ、考えたら、どこへ行くにも車がないと移動できないのはハワイと同じで、年を取ると病院にも行きづらいし、買い物もたいへんです。結局は今住んでいるところをなんとかもっと居心地よくするようにすればいいのかなあ??という結論に達しなくてはいけないようです。んんんんん・・・、ハワイの花らしい南国風の花でも植えるかな??? 


退職後こそ、家のベランダから真っ青な空と海が見えて、こぼれ落ちるほどに花が咲く木のある家にあこがれますが、・・・。

ハワイでは、雨季が過ぎる頃にはプルメリアの花も木の上からこぼれるように落ちてくるのだそうです・・・。私はあまり花の咲かない季節にばかり行っているので、枯れかけたようなプルメリアがひとつ落ちていたのをすごく喜んでいましたが、やはり4月以降11月までに訪れると花が咲き乱れてぜんぜんちがう景色になるのだそうです。

ただし、プルメリアクチナシ科ですから、落ちたらすぐに黄色から茶色に変色して汚いので掃除もたいへんらしいですが・・・。

ハワイにいけない私は、仕方ないから、春になったら、ブーゲンビリアとハイビスカスでベランダを濃いピンクと真っ赤な花でいっぱいにしよう!と決意しました。

さて、きょうもフラの練習をしてきました。5月の発表会に向けて2曲練習しています。2曲目はようやくきょう、最後のほうまで習いました。なかなかむずかしいので、あと2ヶ月かけて磨きをかけるのだそうです。

美しい花とそよ風、波のうねり、真っ赤な太陽、とてもいい香りの雨、心に秘められたレイなどが出てくるとてもハワイらしい曲です。

もう1曲のほうは、私は腹筋がまだまだ足りないのと、身が硬いのとでこちらもまだまだからだを鍛えていかないと・・・。イプというひょうたんの楽器を持って、座って踊ります。座ったままで背中をつけてぐるりとからだを回すというのがまだできないのです・・・

ハワイの本を読むのはとても楽しいです。今度はハワイと南太平洋の神話の話を読み始めました。