いとこのお墓が大覚寺にあり、伯母は毎月1日に写経に参加しているのですが、今月は、私に合わせて、11日になりました。毎月、「1」のつく日に写経が行われています。
日本最古の庭池であると言われている「大沢池」
中秋の名月を眺める場所でもあります。
池には蓮の花が咲き乱れていました。
たくさん咲いているのは見えましたが、蓮というのは、早朝3時から5時ご ろにかけて、泥の中から一本筋を通して伸びた茎からポ~ン!と音立てて 咲く、その音を聞くものなのだそうです。
きょうの法話は、お盆の意味についてでした。
お釈迦さまの弟子である目連は、弟子中で最も神通力に優れていた人だと言われているそうです。
彼は、幼い時に母を亡くし、その母が、今どうしているのか、神通力を用いて見たところ、地獄で苦しんでいる姿をみてしまったそうです。
悲しみにくれた目連がお釈迦さまに相談したところ、「お母さんは、あなたにとってはやさしいお母さんだったが、ほかの人にはきつい人だったので、地獄に落ちてしまったのだ」と言われたのだとか。
「どうすればいいのでしょう?」と訪ねた弟子に、お釈迦さまが言われたことは、心をこめて人に接待すること。
目連は雨季の時期の修行が済んだあと、一生懸命心をこめた接待に勤しんだようです。そして、再び神通力でお母さんを見たところ、お母さんは、蓮のうてなに座り、こちらを見てにっこり笑ったのだそうです。
7月15日が安居会(あんごえ)という修行の終わる日。お盆というのは、「ウランバナ」というサンスクリット語のことばが元になっているのだそうです。意味は、「逆さに吊るす」ということなのだとか。地獄で苦しい目にあっているということです。
7月15日には、心をこめてお接待をする日だそうです。また、この日は、「中元」と呼ばれる日で、それが現在行われている「お中元」のもとになったのだそうです。
関西では、ひと月遅れの盂蘭盆会。京都では、16日に大文字の送り火がありますが、大覚寺では、20日に、灯籠を池に浮かべて流す行事があるようです。伯母が、「真理ちゃんも灯籠になってしもうたなあ」とポツリと言っていました。
写経をしていると、お経の意味はもひとつわかってないのですが、自分勝手な自分自身の心のあり方にしばし心をとどめて、考える時間が取れるように思いました。
時々、こういう時間を持つことも大切なのかと思えました。
お庭には、濃いピンクの百日紅の花
お斎(とき)にきつねうどんとかやくご飯のおにぎりをいただいて、さあ、帰ろうとした時に、雨。
雨に濡れたお庭の緑がとてもきれいでした。
と、思ったのもつかの間。猛烈な雨・雨・雨!!
ゴ~ロ、ゴロゴロゴロ~~~ ものすごい雷!伯母は、ペースメーカーを心臓に入れているので、雷が鳴った時は要注意。
ピカッ!!パリ~~~ッ!!! キャ~~~!!!
火災報知機が鳴り響き、しばらくすると、消防車の来る音。
その後もしばらくものすごい雷が続き、こんな経験、初めてでした。
その雷の中、伯母が、大阪大空襲のときのことを思い出し、爆撃で逃げ惑った話をしだしました。その話の途中でも何度もバリバリバリ~~!!
大覚寺のようなお寺では、雷が鳴っただけで消防隊員の人たちがかけつけて、あちこちを調べまわっておられました。ちょっと安心・・・。
京都はそれまで、ほとんど爆撃をされてないので、だいじょうぶだと思っていたのに、その経験以後、寝るときも服を着て寝るというふうになったそうです。
きょうの雷は、ほんとに恐ろしくて、長かったです。雷はじっとしているほか、どうしようもありませんね。もし、目の前に落ちても、あんな大雨と雷の中、どうしたことでしょう。