京都deお散歩 77 ~夏本番。祇園祭巡行の朝~

 
 
          「こんなもんかなぁ?」
 
          「傘、ちょっといがんどるんちゃうかぁ~?」
 
 
               木賊山の巡行の準備
 
 
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 朝の5時ごろからカン、カン、カンという音。私の寝室のすぐ横から聞こえてくるので、毎年、起きてしまいます。
 
 きょうは祇園祭巡行の日。朝から真っ青な空。
 
 
 
                 7時過ぎ、ほぼ準備完了
 
 
 
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  今年の祇園祭では、ご近所さんのおうちの屏風絵を観て歩いた宵山になりました。宵山では、人が多くて、四条通にはまったく出られませんでしたが、ご近所のおうちに江戸時代、明治時代、大正時代といった時代に描かれた屏風がいくつもいくつも大事に残されていて、それを見せてもらったことがなかなかおもしろかったことです。
 
 
         大正時代の絵
 
         お稚児さんに、位を授けてもらうための行列のようです。
 
 
 
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 円山派の屏風や、帯地を屏風にしたものや、阿修羅像など、めずらしいものを持っているおうちもありました。
 
 さすが、着物の問屋さん街だけあって、昔のめずらしい着物や豪華な振り袖なども飾られていました。
 
 源氏と平家の戦いまで着物に描いたのが飾られていました。昔はゆとりがあって、そんな売れもしないような着物を道楽で作ったのだそうです。
 
 京都の商家には、展覧会がいつでもできそうなぐらい、美術品に溢れていました。
 
 
 さて、やはり梅雨は明けていたようです。いよいよ京都の暑い暑い夏。
 
 
 先日、円山公園内にあるいもぼう平野屋さんに行ったら、すっかり夏らしくなっていました。
 
 
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 名物のいもぼうは、本来なら京野菜の海老芋と鱈を干したぼうだらというのを炊いたものなのですが、夏は、海老芋はとれないので、大きいめの小芋で作られます。
 
 
 
 
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 あさっては土用の丑。うなぎもそうですが、あんころもちを食べる日でもあります。
 
 昔、宮中の公家の間でカガ芋の葉を煮出しその汁でもち米の粉を練り、丸めて味噌汁に入れて、土用入りの日に食すると暑気あたりしないとされていたことに由来するという事がネットで紹介されていました。要するに、夏バテ対策のひとつだったようです。
      
 気温36度。真っ青な空と入道雲。蝉の鳴き声はまだ聞いてませんが、そろそろ・・・。
 
 台風などでまだまだ大雨の恐れのある奄美、九州地方。今年は南の方からの梅雨明けではなくて、近畿のあたりからの梅雨明けだったようです。何かにつけ、いままでとちがってきているみたいです。