京都deお散歩 75 ~夜店~

 
 
 久しぶりに夜の二条城ウォーキングに出かけました。
 行き道、堀川三条から千本三条の間にある商店街「三条会」のところにすごい人。
 何ごとかしら?と思ったら、七夕の夜店だそうです。
            
 
 
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 小さいごろ、よく夜店に連れて行ってもらった思い出があります。ゆかたを着て行った記憶があります。
 
 実家の近くに満足稲荷神社というのがあって、その神社の縁日に夜店が出たようです。
 
 金魚すくい、風船釣り、綿菓子、・・・。
 
 幼稚園に上がる前だったのではと思うのですが、ゆかたを着て、家族でなんだかとても楽しかった思い出。
 
 数年前、図書館が廃棄処分した古い古い京都のことを書いた雑誌をいただいて、ぱらぱら見ていたら、谷崎潤一郎の思い出を書いている人がいて、そのエッセーを読んでいたら、「満足稲荷神社の夜店で、云々」ということが書かれていて、びっくり。
 
 なんでも、谷崎潤一郎とご夫人は、関東大震災に被災して、京都にやってきていたのだそうです。その時、満足稲荷神社の夜店で、奥さんがバッグを落とされたらしい。
 
 そのバッグを拾った人が、このエッセーを載せていたのですが、その人は、バッグに入っていた住所を見て、下宿先まで届けたのだそうです。
 
 それを読んでいて、再び、びっくり。
 
 その下宿先が、要法寺というお寺に入ったところのお部屋を間借りしていたのだとか。
 
 要法寺は、以前カモのお引っ越しで紹介したお寺で(京都deお散歩74)、私の実家の向かいなのです。そして、入ったところのおうちというのは、私が小さかった頃、よく遊びに行っていたおうちです。
 
 その下宿先にバッグを届けに行ったら、きれいな若い奥さまが出てこられたのだとか。
 
 谷崎潤一郎は京都が大好きだったみたいで、昔から名の通っている旅館に泊ったり、有名な料亭の常連さんだったりしたようです。
 
 そんな話を実家の叔母にしていたら、叔母からおもしろい話を聞いて、これもまたびっくり。
 
 叔母の女学校時代の友達で、大きな会社の娘さんがおられたようです。その人のお母さまと、なんと!谷崎潤一郎との間に、ロマンスのうわさがあって、女学生の間にも知られていたのだそうです。これは、昭和30年ぐらいのことだと思います。
 
 地元には地元ならではの秘話が残っているのですね。
 
 さて、私の住む地域では、毎日、夕闇が迫る頃から祇園祭のお囃子の練習の音が響いてきています。来週の今頃は、もう宵山
 
  
 
 
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 二条城のまわりを歩きながら夜空を見上げると、きょうはお星さまがたくさん見えていました。でも、きょうは旧暦で言えば、5月18日です。ほんとうの七夕は8月24日なので、その日にまた夜のウォーキングに出かけて、夜空に想いを馳せながら、七夕のお星さまたちを見てみたいものです。