京都deお散歩 66 ~東山界隈 建仁寺春の拝観~

 
 
              東山界隈を歩いてきました。
 
              お昼だったので、まずはお友達と一緒に
              ランチタイム。
 
 
                 ~東山五条 メリメロ~
 
 
         フランス料理のランチがお手頃価格でいただけます。
 
 
                 
 
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          メインのお料理には、フィレ・ステーキを選びました。
 
 
 
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    いろいろ食べて、おなかが膨れたので、私はひとりで歩いて帰ることに。
 
 
 
                  祇園 花見小路へ
 
 
 
              有名な祇園の料亭 一力
 
 
 
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             このお店は、一見さんは入れません。
      夕方になると、舞妓さんや芸妓さんが、次々に入っていかれます。
 
 
 私の知り合いの、老舗の奥さんは、小さい頃、お祖父さんに連れられて、一力で芸妓さんや舞妓さんと遊んだのだそうです。すごい~。
 
 
   ベンガラの壁と格子でしっかりガードされていて、中はまったく見えません。
 
 
 
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                  花見小路をさらに南へ
 
    赤い提灯は、都をどりの提灯です。それぞれのお店につられています。
 
          桜が咲くころ、毎年、都をどりが華やかに催されます。
 
 
 
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               都をどりは歌舞練場で催されます。
 
 
 
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                   その先には、建仁寺
 
 
             きょうから、春の拝観が始まっていました。
 
 建仁寺は、鎌倉時代栄西禅師によって開山された臨済宗の禅寺です(1202年開創)。栄西は、平安時代の終わりごろに、2回も中国の宋で学び、日本にお茶の種を持って帰った僧です。
 
 比叡山天台密教を学び、後に、迫害にあいながらも、臨済宗を開いたのだそうです。
 
 
 
   建仁寺は、勅使門と三門と法堂と方丈が一直線上に作られています。
 
 
 
                      勅使門
 
 元・平重盛六波羅邸の門か、平敦盛の館門を移建したものと言われているそうです。
 
 鎌倉時代後期のもので、戦乱の矢の痕が残っているので、「矢の根門」「矢立門」と呼ばれているそうです。
 
 私たち庶民は通れませんので、閉まっていますが、その横の小さな門は開いています。
 
 
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               三門へ行くまでに、池があります。
 
 
 
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                   三門(望闕楼)
 
 
 
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              山門の向こうには法堂が見えています。
 
 
 
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                    法堂(はっとう)
 
 
            釈迦如来像などがまつられているお堂です。
 
 
 
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 法堂の天井には、双龍の絵。ただし、これは、2002年に開山800年を記念して小泉淳作画伯が描かれたものです。
 
 今年は辰年なので、お正月には多くの参拝者がこの双龍を観に来られたことでしょう。
 
 
 
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        床は石の床。真冬のお勤めはしんしんと冷えることでしょう。
 
 
 
 
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                        方丈
 
 
 
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     建物の様子は、同じく禅宗のお寺である竜安寺によく似た感じでした。
 
 
 このお寺は、カメラOK。めずらしいなあと思ったら、それには、理由が・・・。
 
 昭和9年の室戸台風の時、建仁寺の方丈は倒れてしまったのだそうです。その時、たまたま、ふすまだけは外してあって、難を逃れたのだそうです。そのおかげで、50面のふすま絵が無事残ったのだそうで、行き場をなくした重要文化財たちは、京都市の博物館へ引き取られていったそうです。
 
 ふすま絵は、今では掛け軸になっているのだそうですが、それを、キャノンの協力のもと、複製を作ることになり、ふすま絵が再現されているのだそうです。
 
 開山800年を記念して、今、全てのふすま絵の複製を作るプロジェクトが進められているのだそうです。
 
 
                礼の間
                 
                   雲龍図襖(桃山時代
 
                      (海北友松 筆)
 
 
              
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          その他、いくつかのふすま絵が復元されていました。
 
 
 
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                国宝 風神雷神図屏風
                  
           俵屋宗達晩年の最高傑作と言われている作品
 
                 
               これも複製で、本物は、博物館
 
 
 
 
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                        風神
 
 
 
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                       雷神
 
 
 
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                    潮音庭(三連の庭)
 
 
          中央に三尊石、その東に座禅石、廻りに紅葉を配した
                    枯淡な禅庭
 
 
 
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             方丈の奥の方には、秀吉ゆかりの茶室
         
                  東陽坊があります。
 
 
               
 
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 東陽坊は、真如堂のところにあったお寺で、住職の長盛(ちょうせい)という人は、利休のもとで茶の道を習い、常に炉に火を絶やさなかった人だったそうです。
 
 その茶室が、移建されたのが、この茶室だそうです。
 
 
 
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             この茶室の近くには、こんな硯が・・・。
 
           田村月樵(げっしょう)がふすま絵を描いた時の硯
 
         方丈の唐子遊戯図や塔頭雲龍図などを描いたそうです。
 
 
 
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                    これかな??
 
 
 
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方丈の写経をするお部屋のふすま絵です。
 
 
 
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             栄西禅師はお茶の種を中国から
             持ちかえったので、境内には記念の石碑
 
             石碑の後ろ側に少し見えているのは茶畑
 
 
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          方丈には陶製の十六羅漢も展示されていました。
 
 
 
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建仁寺は、街中にあるとは思えないほどの静かな空間でした。
 
 
境内にある門をくぐると
 
 
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                   勝利の願かけ
                      亥のお寺 
 
 
 
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           亥に乗って中国からやってきた
 
              摩利支尊をまつるお寺です。
 
              京都deお散歩53をご覧ください。
 
              http://blogs.yahoo.co.jp/yuri_no_hana001/27481263.html
 
 
 
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 喧騒から離れて、とてもいいお寺でした。禅寺って、いいですね。
 
 でも、このイノシシのお寺を出ると、そこはもうすっかり俗世でした。車が行き交い、まもなく四条通。つかの間の異空間でした。