親子丼
鶏肉が残っていたので、きょうはお昼に親子丼を作りました。
卵をのせると濃厚でまろやか
このレシピ、高校時代の家庭科の副教材「COOKING」のレシピを使いました。
おだし 70ml
砂糖 10ml
醤油 15ml
みりん 5ml
少し濃いめのような気がしたので、おだしはもうちょっと増やしました。でも、味がしっかり付いていた方がいい人は、このままでいいだろうと思います。
この「COOKING」という本は、私の通っていた学校の家庭科の先生たちが、昔々、みんなで味を確かめあいながら、独自に作られたもので、中学用と高校用があります。
中学のほうでは、アジのムニエルや粉ふきいも(中学に入って、初めて習ったお料理でした。ムニエルという名前も初めて知って、このハイカラなお料理を家でもまた作ってました。レモンをのせて、というのも、昔の食卓にはちょっと素敵でした)、ホットケーキ、えんどう豆のご飯、さくらご飯、澄まし汁、酢の物、冷やしそうめん、揚げもの、ハンバーグステーキ、おはぎ、おでん、ビーフシチュー、サンドウィッチ、ジャム、ごまみそ、牛乳かん、茶碗むし、八宝菜などを3年間で作ります。
餃子のひだのつけ方、2段のデコレーションケーキって、スポンジケーキを上下二段に切り分けて、なるほどこうして作るのかと初めて知りました。また、小麦粉とバターを炒めてホワイトソースを作るとか、ビーフシチューのブラウンソースとか、これらもめずらしくて、家で何度も作ってみたものです。
昔は家庭科の時間はたっぷりあったので、これだけ多くのものを学校で教えてもらっていました。家庭料理の一応の基礎は学校教育の中で身につけてもらえていたのです。
また、被服実習でいえば、中学では、中1でノースリーブのブラウス(採寸した時はまだまだ幼かったけど、でき上がった時にはだいぶからだもお姉さんになっていて、ちょっと窮屈になったりしましたが、講堂で保護者に見てもらってファッションショーをしたのです)、中2でひだの入ったボックス・プリーツ・スカート(カギホックやファスナーもとても丁寧に縫いつけました)、中3でかぎ針や棒針で毛糸編み、高校1年でワンピースを作りました。
ブラウスとスカート、そして袖のついたワンピースを作れば、もうたいていの洋裁が自分でできるようになり、大学の時は、生地を買っては自分でいろいろな夏服を作っていました。
それと、私の場合は、母が家で編み物教室をしていて、いつも編み機を動かしていたので、小さいころから編み機には慣れ親しんでいて、大学の時には、冬服はいつも自分で編み機を使ってニットの服を作っていました。
昔は女の子が家庭科で、男の子は別のことをしていました。木工などをしていたのでしょうか??女子校だったので、男の子のことは知りません。
それで、息子が中学や高校の時、女の子と一緒に家庭科をしていたのは、興味深いことでした。
それでも、洋服作りまではしていませんでしたが。
このごろは、受験に時間が割かれて、家庭科の時間数も減ってしまい、私たちが習ったほどのことは学校では教えていないでしょうし、そう思えば、いろいろ多くのことを実習させてもらったのだなと思います。
先日、同じ職場の男性から、「京都のパンのお店が出ていますよ」と言って、男性向けの雑誌を見せてもらいました。
この頃、物覚えが悪くて、雑誌の名前が思い出せないのですが、「なんとか??(忘れました)・dansi」とかいうような名前でした。
おや?と思ったのは、特集が、「おうちシェフ」。この頃の男性誌、昔とだいぶちがってきているのですね。
確かに、自分の息子を見ていると、「おうちシェフ」していますので、こういう雑誌があると、関心もあることだろうと思います。
また、「男性食堂」とか、レタスクラブの臨時増刊号として、「男子キッチン」というのも出ているようです。
ひと昔前、男性向けの雑誌を買って、どんなふうに女性誌とちがうのかなと比較してみたことがありましたが、男性向けのものは、ゴルフとか、素敵なバーとか、車とかが中心でしたが、この頃では若い男性向けに、お料理の雑誌が出ているというのは、自分の息子を見ていて、なるほど、と納得できます。
若い女性向けに、「彼ごはん」という本がまだ出ていますが、そのうち、若い男性向けに、「彼女ごはん」が出るのかな。
ちなみに、息子の彼女への最初のプレゼントは(もう10年近く前のことですが)、お誕生日に彼女がケーキを焼いてくれたので、そのお返しということで、彼女のお誕生日に、炊飯器を使ったにんじんケーキでした。そのころ、昔の、電子レンジと一緒になったグリル、オーブンレンジが古くなったので、普通の電子レンジと交換したために、オーブンがなかったのです。
それで、彼は、本屋さんのお料理コーナーで、炊飯器で作るケーキの本を買ってきて、彼女のためにケーキをプレゼントしています。
いまだにその話、彼女が笑いながらするのです。炊飯器で焼いたにんじんケーキをもらうなんて思ってもみなかった~とのこと。
息子にしてみたら、「??」。ケーキくれたから、ケーキ返したんだけど、・・・???
彼女にとって、ケーキを焼いてプレゼントするのは、女性の側のこと。そして、ケーキを焼くのはオーブンという今までの「常識」があるので、もうびっくり!大笑いのできごとだったのですが、息子にしてみたら、なぜ彼女がおかしいと思うのかまったくわかりません。彼にとって、お料理は普通に関心あることだし、オーブンがなかったけど、なるほど、炊飯器でも焼けるんだと知ったので炊飯器で焼いただけで、何もおかしいこともないので、なぜ笑うんかなあ??といったふうです。
そんな会話を聞きながら、あのときのことを私は思い出していました。息子は彼女のために、それはそれは一生懸命炊飯器でケーキを焼いていました。1作目は失敗。膨らみが弱かった。私が食べました。味はだいじょうぶというと、またがんばって2作目を作っていました。ようやくふっくら膨れて、彼女にルンルンで持っていったのでした。
きっとそのうち、「彼女ごはん」「彼女ケーキ」って本が出ます