清水焼の郷まつり~清水焼団地~
10月14日から16日までの3日間、山科・清水焼団地にて、清水焼の郷まつりが開催されています。
五条坂の真夏の炎天下の陶器市とちがい、10月の開催は涼しいのでゆっくりと器を見ることができました。
清水焼団地へは初めて行きました。きょうは雨降りだというのに清水焼団地はたいへんな賑わいでした。
バスを降りるなり、ものすごい焼きものの中に入り込んだら、雨のうっとうしさは吹き飛んでしまいました。
こんなにたくさんの焼きものに囲まれるなんて、なんて贅沢なこと
3時間ほどゆっくりあちこちのお店を見て回っていると、とても上等な清水焼にも出会います。だんだん目が肥えてきそう。あ、いいなと思う器がだんだん高いお値段になっていくのです。
清水焼のピカピカした色であったり、はでな絵つけは今まであまり好きではなかったのですが、灯りを抑えたギャラリーに入ると、そういった器がなんと美しく見えたことか。
谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を思い起こしました。電気の明るい光の中で見てはいけないんだなと気づきました。
少し灯りを抑えると、ちょうどいいぐらいの陶器の光り具合、色具合になるのです。
たくさんの色を使って、とても細かい絵柄の美しいお湯飲み。・・・・・・。とても手の出るお値段ではありませんでした
いろいろ見て回り、とても気に入った赤い色に大きなお花の柄のマグカップ。あとで買おうと思っていたら、あまりにもたくさん見たことと、お店もいっぱい出ているので、どこのお店だったかわからなくなり、3時間も見歩いて足も疲れ、縁がなかったとあきらめました。
で、今回買ったのは、ふたつ。ギャラリー洛中洛外さんにて。
葡萄の絵の器
果物でも入れようと思いました。
(直径17cm)
葡萄は、実がなるので、縁起のいい柄なのだそうです。
定価4,000円(税抜き)の3割引き。
3割引きって大きいですね!2,800円+税でした。
そして、桜の絵の汲みだし。
ほんとうは1万円するそうですが、はんぱもので、3,000円で売られていましたが、それでも売れなくて、2,000円で分けてもらえました~
表側に桜が6つも描かれています。
もうひとつ、ほしいのがありました。
陶器のお雛さんです。でも、残念なことに、お雛さまのお顔のあたりに、筆の跡が残っていて、気になってしまうので、やめました。ほかのものも出してもらいましたが、顔がただかわいいだけのものだったので、やめました。残念・・・。お人形の顔って、こだわります。
さて、さっそくお皿を使いました。
とりあえず、きょうは、先日の邑久・牛窓の旅行で、かまぼこやさんで買った焼きかまぼこを入れてみました。
このかまぼこ、蒸さないで焼いてあるそうで、ふわふわの柔らかいかまぼこでした。
明日は果物を入れてみよう。
清水焼団地は、焼きもの作りの新天地を求めて、ちょうど東京オリンピックのころに建築が始まったようです。
焼き物の町・五条坂から少し東へ行き、山科に入ったあたりの一区画に焼きものの町を作ったのです。
焼きものは見ているだけで楽しいものです。お料理が映えるには、なんといっても器がたいせつ。
どこの焼きものがどんな特徴があるのか、いろいろ知ってみたいと思います。焼きものって、おもしろいですね。
あんまりたくさん見歩きすぎて、足がくたくたになって、雨の降る中、家の近くに行くバスが来るものだとばかり思ってバスを待っていたのに、家の近くに行くバスは、ちょうどない時間帯だったそうで、もうダメ。タクシーを拾って帰ったら、五条通りが混んでいて、あ、メーターが上がる、上がる・・・。
運転手さんが途中でメーターを止めてくれました~。きょうは陶器代のみならず、タクシー代まで負けてもらいました。でも、1,500円円也。
タクシーに乗ったから、陶器で割引いてもらっても、あまり得したというわけでもなくなってしまいました。まあ、いいか。楽しめたのだから。