CAFE OPAL
大和大路四条下がる
(建仁寺の西隣り)
入口は小さな路地の向こう。築80年以上の古民家を利用したカフェだそうです。
とても素敵なグリーンの色づかい。この席に座ったのですが、壁に遮られて静かに本でも読めそうな空間が作られていました。
お向かいに見えるスカーレットレッドの椅子が、壁の素敵なグリーンととてもうまく
合っていて、落ち着かないはずの赤色が、ここではとても心をゆったりさせてくれそうな色合いに思えました。
ランチタイムだったので、小松菜と胡桃入りのハンバーグをいただきました。
美味しかったですよ。
ドリンクもセットされて、1000円。私はチャイを頼みました。
このお店、陶器の器がなかなかいいお店でした。
あんまり素敵な落ち着ける空間だったので、写真を撮らせていただきました。
階段の向こうには洋書と昔のレコード。
坪庭はテラスになっていました。
とても素敵な焼き物が買えます。
これは、納豆入れ。
豚や鶏などのお皿。
このカフェ、一度行ってみたいと気になっていたところです。コーヒーとチーズケーキぐらいのお店かなと思っていたら、ありがたいことにおなかぺこぺこの私のために、2時前なのにまだランチが残ってくれていました。
実は、きょうは、友達からお昼にお寿司のランチを食べに行こうとを誘われていたのですが、数日前の約束・・・。きっと、忘れてるんだろうなあ、お弁当どうしようかなあ・・・、まあ、いいか、もし忘れられていたら、カフェ・オパールに行ってみよう、と思って、朝、出かけました。
そうしたら、案の定、友達はお忘れのご様子。「きょう、お昼、どうするの?」と聞いたら、「そうそう、きょうのお昼、時間が空いてるので、夕べ、メールしようかなあと思っていたの。お寿司食べに行きたいと思って~」とのこと。「あのね、それ、きょう約束してたんだけど・・・」というと、「え??きょうはお弁当持ってきたわ。約束してたっけ~??」とのこと。
でも、だいじょうぶ。こういうこと、何かにつけしょっちゅうなので、今さら驚きません。では、オパールだと思って出かけたのです。慣れたものです。
でも、慣れてない人は、「なんかおかしい・・・。すっかり忘れてるなんて、なんかおかしい・・・。」と言われる人もいたとか。ご本人は思いついて言って、そして、次の瞬間にはすっかり忘れる、悪気などないのです。慣れてあげましょう。
で、五条の大和大路から四条の大和大路に向けて出発です。いつものように、リュックを背負って、てくてく
禅居庵
赤い提灯に書かれている文字は
「摩利支尊天」
中に入ると、たくさんのイノシシがいます。
この仏さまが摩利支尊天
イノシシに乗って来られたのだとか。
以前、司馬遼太郎の「梟の城」を読んだ時、伊賀と甲賀の忍者の話なのですが、甲賀の忍者に摩利支天とよく似た名前の忍者が出てきました。とても強い忍者で、でも、伊賀の忍者に腕を切り落とされたりして負けてしまうのですが、どうしてこんなかわいい名前なのかな??と思っていました。
でも、摩利支尊天というのは、開運と勝利の仏さまのようです。
古代インドの神話の女神さまマーリーチが、仏教に取り入れられた時の名前なのだそうです。
摩利支天の語源は、サンスクリット語で、陽炎(かげろう)という意味のマリーチの音を漢字に直したものだそうです。
陽炎というのは、姿かたちが見えないから、捕えられて傷つくこともないということで、楠正成や前田利家などが、兜の中に摩利支天の小像を入れて出陣したと言われているのだそうです。
摩利支天は、たくさんのイノシシの上に乗って祀られています。
このお寺の摩利支尊天は、秘蔵だそうで、お目に書かれませんでしたが、その代わりに、絵が飾られていました。
というわけで、摩利支天の名前を使った甲賀の忍者は、かわいらしい名前なのではなくて、勝利の仏さまに守られた忍者だったんだぁと知りました。
きょうは、とてもいい色合いの不思議な世界を醸し出している落ち着けるいいカフェを知ることもできたし、摩利支天もおもしろそうだったし、ちょっとした旅気分で、いい充足感が得られました。
時々、このあたり訪ねてみようと思います。
カフェのお隣りは建仁寺。桜の季節がきれいなのだとか。
そして、お向かいのほうには、えべっさんで有名なえびす神社。
あとちょっと四条の方に行くと、南座があります。
来週、十月大歌舞伎に行きます。
チケットをもらったのです
イヤホーンから聞こえてくる説明さえあれば
歌舞伎は結構おもしろく見られるので、たまに
行きます。