栗原はるみレシピのカフェ
ゆとりの空間
~バジルチキンのトマトカレー~
マイルドで、穏やかなカレーでした。時々ピリッ!
食後の紅茶はとても飲みやすい器でいただきました。
これも栗原はるみの器。
器の下のシートはレシピになっています。
ゆとりの空間は大丸京都店4階の片隅にあります。
きょうは日曜日でお客さんも多かったですが、
いつもはお店の前に並んだ緑が落ち着く
静かな空間です。
このお店を知ったのは、息子の彼女が大学の時にバイトをしていたことから。
彼女ははるみ・ファンで、このお店で楽しんでバイトをしていました。
夕方、仕事のあと大丸に寄った日は、彼女、いるかな?と思いつつ、このお店のお食事をいただいたものです。
その時の美味しかったメニューは、おなすのドライカレーでした。おみやげには、シフォンケーキを買ったり、黒ごまプリンを買ったりしました。
でも、もうすっかりメニューは変わっていました。時が流れたんだなあ・・・。
彼女は、茨城の人です。お父さんの仕事の関係で、高校生の時から両親ともボストンに行ってしまい、たったひとりで京都に出てきて、大学受験し、下宿を探し、大学に入学しました。
ひとりですべて用意をし、心細い大学生活のスタートだったようです。
息子と付き合ってからは、しばしば息子がうちに連れてきたので、まるで娘のように接していました。病気になった時も、すぐに息子がタクシーを飛ばして連れてくるので、なんと私がお隣のお医者さんに連れて行っていたのです。
高熱を出して、点滴をしてもらっていたとき、お医者さんが京ことばでのんびりと私と話をしていたのを聞き、なんていいんだろうと思ったのだそうです。
京都の、ちょっとお年をめした町のお医者さんの京ことばに、ああ、ここは京都だなあと癒されたのだそうです。
そういえば、私も大学の時、尾道に旅行したとき、具合が悪くなり、半日田んぼに囲まれた静かな町のお医者さんのベッドに寝させてもらったとき、お隣の診察室から聞こえてくるお医者さんとお年寄りの患者さんののんびりした世間話を聞いて、なんていいところだろうと癒されたことがありました。
その土地、その土地の、土地に根付いた医療が昔は何処にでもあったのでしょうけど、今はもうすっかりそんな余裕はなくなっているのでしょうね。
あの頃は、いつもおみやげにレジのところに売っていたシフォンケーキと黒ごまプリンを彼女がよく買ってきてくれていましたが、今ではすっかり様子が変わっていて、それらのデザートの代わりのおみやげです。
さて、梅雨のさなかの6月の日曜日。どういうわけか、ベランダには、萩の花が、・・・??
「江戸小紋」という萩です。