きょうは、台風が近づく中、京都会館で開催されている京都合唱祭に行ってきました。雑感 27 をご覧ください。
京都会館 ~岡崎~
京都会館は、私にとっては、思い出の場所でもあります。
小学校の低学年のころ、何か月に1回だったかは忘れてしまいましたが、京都市主催の「日曜少年の集い」というのがあって、親同伴ということで先生からチケットをもらうとその日に京都会館で映画やお芝居が観られたのです。
ディズニーの映画をよく観ました。シンデレラ姫だとか、101匹わんちゃんだとか、ピノキオだとか・・・。
いつも私は、「行きたい人?」と先生が言われると、「はい!」と手を挙げていました。
でも、どういうわけか、たいてい手を挙げるのは私ぐらいでした。チケットの数は少ないので、毎回私が行くのは少々気がひけたのですが、でも、だれも手を挙げないので、たいてい私がもらうことができたのです。
日曜日、母とふたりで京都会館に行き、ディズニーやその他の映画、お芝居などを観に行くのはとても楽しみでした。
時には影絵もありました。今思えば、あれは、もうすでになくなってしまっていますが、京都女子大の「子供の劇場」の大がかりな影絵だったのだと思います。舞台をいっぱい使った影絵でした。
京都会館は、小学生の私にとってはとても大きな会館でした。新しい会館がいろいろできてしまうと、古めかしい、窮屈な会館のようにも思えますが、あのころは、まだ新しかったのです。
戦後、京都に新しい市民文化の創造拠点を作ろうということで、全国に先駆けて建てられた会館だそうです。
きっと当時は、京都は文化の中心として、誇り高く、キラキラしていたのでしょう。
また、このあたりは、私が育った地域でもあります。
近くには、動物園があり(実家では、日曜日など家にいると、オットセイの鳴き声なんかが聞こえてきたりしたものです)、今はもうなくなりましたが、京都アリーナもありました。
私は真っ白なフィギュアのスケートの靴がとてもほしかったのですが、ある日、父がそれを私と弟に買ってくれたのです。とてもうれしくて、よく弟と学校が終わると、スケート場に行きました。友達とも行きました。スケートの楽しみは、滑ることも、ですが、休憩の時間に、温かい肉まんを食べること。これがまた、とても楽しみだったのです。そういえば、きつねうどんもありました。
市営だったので、当時はおそらく入場料なども安かったのだろうと思います。
そして、やはりよく学校が終わったら自転車に乗って出かけたのは、岡崎の図書館でした。今は新しく建て替えられましたが、昔は木造の淡い薄緑の洋館でした。
図書館では感想を書くノートがもらえて、本を返しに行くと、感想を書いたところにはんこを押してもらえるのです。なんだかそれがとても楽しみで、感想をちゃんと書いて、持って行ってました。
近くには、京都美術館もあります。白川で友禅を水にさらし、洗っているところの絵や動物園のアシカの絵を描いて、美術館に展示してもらったこともありました。
疎水も流れていて、春には桜がとてもきれいです。
この水は、白川に流れています。
ちょうど疎水と白川の境目のところに、水をせき止めて、夏になると、白川プールというのが作られ、小学生の私は毎日そこへ近所の子供たちと出かけて行きました。
お昼寝をしないと行ってはいけないと父に言われ、お昼ご飯を食べると毎日うそ寝をしました。早く行きたくて、行きたくて、ぜんぜん眠くならなかったのです。
また、観世会館という能の舞台もあり、まさにこのあたりは京都の文化の中心地でした。
昔はそんないい場所に暮らしていたなんてことを思ったこともなかったのですが、今頃になってようやく、いい場所で生まれ、育ったんだなとつくづく思うのです。
京都会館にもよくお世話になったことでした。
就職した頃には、労演というのに入っていて、文学座や何やら、毎月1回、演劇も観に行きました。
そういうと、どこかまったく覚えていませんが、外国のバレエも、小学校の低学年のころに、母と観に行ったこともありました。あれも、ひょっとしたら、「日曜少年のつどい」だったのかもしれません。
私はずっとバレエが習いたくて習いたくて、・・・。それで、バレエが観に行けたのは、とても印象に残っています(踊りが習いたいというのは・・・、今やっと、フラダンスになって実現したというわけです)。
きょうはあいにくの台風近しという天候でしたので、そして、カメラも携帯しかもっていなかったので、あまり写真を撮れませんでしたが、岡崎には与謝野晶子の歌碑もあるそうで、また探しに行きたいと思っています。
岡崎には野球のグランドもあり、そのあたりにあるようです。
そして、そのグランドのあたりで、昔はサーカスもきました。
サーカスの象が、白川の近くの空き地につながれていて、幼かった私は母に抱っこされて、空き地につながれた象を観に行った記憶もあります。