雑感 27 ~第48回 京都合唱祭~

 
                    5月28、29日は
 
               京都会館で第48回京都合唱祭
 
 
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 京都会館は京都を代表する第一のホールなのですが、なんせ1960年に建てられたとのことで、きっとよその市町村の会館の方がずっと立派なのでしょうが・・・。
 
 この、今や少々古めかしい京都の伝統ある会館で、昨日ときょうの二日間にかけて、年に一度の合唱祭が開催されていました。
 
 合唱祭は、京都府の児童、中学・高校生、大学生のコーラスクラブ、おかあさんコーラス、職場や地域の合唱団など、さまざまな合唱団の人たちの祭典です。児童から学生、おじさん、おばさん、おじいさん、おばあさんなど、とてもたくさんの人たちが参加されて、毎年にぎわっています。
 
 今年は、この合唱祭に、福島の高校生約200人ほどが招待されて一緒にステージに立ちました。
 
 福島でも高校生の合唱の発表会が3月26日に予定されていたそうですが、震災のためにホールが使えなくなったので、今年は中止になったのだそうです。
 
 福島の高校に、何かできることはないでしょうかと問い合わせをされたところ、一番ほしいのは発表できるホールなのですということだったそうで、今年の京都合唱祭にお招きすることになったということでした。
 
 
 
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 京都会館の会議場では、昨日、9時間かかって京都入りした福島の高校生たちと、京都の高校生たちとの合同発表に向けて、お昼前にごく短時間でしたが、合同練習がありました。ちょっと覗いてみると、・・・。
 
 
 
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 京都の高校生約160人、福島の高校生約200人は、だれからも何も指示されないのに、みんなきちんと並んですぐに発声練習に入ったのには、後ろの席で見学していてびっくり。
 
 そのあと、お昼休みに、第一ホールに入ると、階段のところで、福島の高校生が、学校ごとに歌声を聞かせてくれていました。
 
 どの学校もとてもうまい。
 
 そして、福島の高校生も、合唱を聴きにきた人たちも、大勢の人がお互いに大きな拍手や声援をおくり合っていました。
 
 
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 これは、京都と福島の高校生の合同発表に入る前の様子です。約360人がステージに上がり、「翼をください」と「マイバラード」を一緒に歌いました。
 
 そのあと、福島の高校生たちが、3月26日に発表する予定だった曲を聞かせてくれました。震災のあととは思えないほど、立派に練習ができている合唱でした。
 
 
 
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 客席はし~~~ん。みんなが感動している静けさを感じました。
 
 やっときょう、みんなでステージに立つことができた福島の高校生たち。
 
 それぞれがみんな苦労して、我慢して、毎日暮らしているはずです。こんな若い人たちがそんなたいへんな思いをして毎日がんばっている。
 
 そんな中、若い彼らがこうしてステージに立って歌うということは、彼らをぐっと成長させる大きな機会になるのではないかと思いました。発表するというのは、とても大きな経験をもたらせてくれます。
  
 そして、そういう彼らの歌を聴く観客が大勢いるということも、とても大事なことだと思いました。観客にとっても、彼らのがんばっている姿を見ることは、とても大きな経験になります。
 
 お互いの心がぐっと広がるような、大きくなれるような、そんな感じが会場を包んでいるような、そんな感動を、し~~~んと静まり返った空間の中に感じました。
 
 この催しをブログで書いている人がいましたので、紹介。
 
 
 
 来年は、福島の高校生も地元で発表会ができますように。
 
 そして、この岡崎の、古めかしいけど、伝統のある会館で、多くの地元の人たちが、文化に接する機会を持てますように。
  
 おばさんたちがピンクの肩を出すようなドレスを着たり、おばあさんたちもビロードの黒いイブニングドレスのようなものを着たりして、会場を歩いておられました。まるで先日の私たちのフラダンスの発表会のようです。
 
 若い人たちは、若い人たちで、芸術や文化に触れ、自分たちも発表することで、大きく成長します。そして、また、年を取った人たちには、何よりもの若返りのエネルギーを文化を通してもらえる場でもあるようです。