京都deお買いもの 36 ~古本屋さん~

 
 
                大学街近くの古本屋さん
 
 
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 きょうは、息子が久しぶりに帰ってきたので、叡電元田中の駅近くにあるdidiでお昼を食べました(京都deお散歩12ときょうのランチ9をごらんください)。
 
 (ダイエット中なのに、食べてしまった・・・。)
 
 どれもみなものすごく美味しかったです。
 
 
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 帰り道、息子が近くに古本屋さんを見つけて、そこに寄ろうというので、寄ったのが、上の写真のお店です。
 
 このあたり、京都大学の近く、日仏学館の近くということもあり、学問の街でもあります。
          
 
 
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              表に出ている本はすべて100円!
 
              「楊貴妃」を見つけて、飛びつきました。
 
 
          玄宗皇帝を政治そっちのけでメロメロにしてしまって
           騒乱のもとになり、とうとう殺されてしまったという
                悲劇の絶世の美女「楊貴妃
 
                    100円也!
 
            おとなりの、「現代の愛の思索」は武者小路実篤の本。
            これも100円!               
 
 
  
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           中に入ってみると、おもしろそうな本がいっぱい。
 
          結構好みに合いそうな本がたくさん置かれていました。
 
          「風立ちぬ」(堀辰雄)の復刻版が出ていて、500円也。
         
          「風立ちぬ」は大学のときに、一年がかりで講読の時間に読みまし          た。素敵なきれいな本だったので、懐かしくてもう一度読んでみたく          なり、買いました。
         
         
 
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         ちょっとおもしろそうな本。これは高くて700円也。
      息子が買って、置いて帰りましたので、読んでみようと思います。
 
     
 
 
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                   芥川也寸志・編/安野光雅・絵
 
         「歌の絵本」~日本の唱歌より~と~世界の唱歌より~
 
                 それぞれ500円也。
 
            芥川也寸志さんは、もう亡くなりましたが、
            芥川龍之介の三男で、音楽家です。
 
            懐かしい美しい歌がたくさん載っていました。
 
 
 「港」という歌、ご存知ですか?
 
    空も港も 夜ははれて
    月に数ます 船のかげ
 
という歌詞を見て、初めて「月にかずます」というのが、「月に数増す」という意味であったのを知りました。そうだったんだぁ。小さい頃は、わけもわからず「つぅきっにかずま~す」と歌ってました。
 
 「うの花のにおうかきねに ほととぎす 早もきなきて しのびねもらす 夏は来ぬ」という「夏は来ぬ」という歌詞は、歌人の佐々木信綱氏だそうです。
 
 「雨降りお月さん」「あの町この町」「七つの子」は野口雨情。「証城寺のたぬきばやし」(しょう しょう しょうじょうじ、の歌です)、「しゃぼん玉」の歌も野口雨情だったそうです。
 
 「うれしいひなまつり」がサトウハチローだったことも知らなかった~。そして、「あかとんぼ」は三木露風だったそうです。
 
 「砂山」という北原白秋の歌も載っていました。
 
 昔は、多くの歌人や詩人が、子供たちのために美しいことばで情緒あふれる童謡を作っていたのですね。
 
 また、「霞か雲か」はドイツ、「ちょうちょ」はスペイン、「アマリリス」はフランス、燈台もり」はイギリス、「故郷の空」「蛍の光」はスコットランドの民謡だったそうです。
 
 また、「野なかのばら」(シューベルト)、「春風」(フォスター)、「ローレライ」(ジルヘル)、「旅愁」(オードウェイ)、「冬の星座」(ヘイス)など、美しい歌を小学校の時に習い、口ずさんでいました。
 
 古典的で美しいことばの歌詞と、哀愁あふれる調べのものが多いようです(さすが古きヨーロッパ。あ、フォスターはアメリカでした)。
 
 今は小学校ではどんな曲を習っているのかしりませんが、私たちの小学校のときって、こんな美しい日本語の歌を日常的に歌っていたわけです。これは、とても貴重なことだったと思いました。
 
 また、祖父が毎朝歌っていて、母の姉妹にとって、とても懐かしい曲だという「埴生の宿」(ビショップ)も載っていました。
 
 きょうの京都は、すっかり桜も散り、葉桜の季節を迎えようとしていましたが、しだれ桜はまだまだきれいに咲いていました。
 
 月末近くには、鞍馬寺の八重桜もきれいに咲くのだろうなと思いながら、ところどころ残り咲いている桜を見て、ぶらぶら歩いたり、バスに乗ったりして、重たい荷物を持って帰ってきました。