きょうのひと品 12 ~花梨酒~

 
                   昨年の今頃漬けた
                     花梨酒 
 
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                    今年も花梨が
                 店頭に並ぶ季節になりました。
 
                 信州からのお届け物ですね。
 
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 高樹のぶ子「彩雲の峰」より
 
      花梨というのは、林檎と梨を合わせたような丸い果実だが、果実として食べる
     ことはできない。富美子の作る花梨酒は香りが芳しく、宿泊客にも喜ばれている
     らしかった。
      二十人の客が一堂に食事できるダイニングルームの棚に、果実酒の瓶が並べ
     られていた。その右端から三つが花梨酒。だが、静香に渡すものは、ワインの瓶
     に移し入れて別に用意されていた。
     「いい色ね。いつもすみません」
     「今年は花梨を多くしてみたのよ。早く飲みたかったから」
 
 花梨の匂いは確かにとても芳しいものです。お部屋に置いておくと芳香剤の代わりにもなるほど、いい匂い。
 
 店頭に並ぶ花梨は、ビニールがかけられていたけれど、それでも匂いはもれていました。
 
 信州の自然が育ててくれた、そのいい匂いを、昨年、閉じ込めたはずだったのですが、・・・・・・。
 
 この小説に書かれているような、「香りが芳しく」といった花梨酒にはなりませんでした。???
 
 なんだか中国の紹興酒杏露酒みたいな匂いです。???
 
 花梨酒って、今まで飲んだことがないので、本当はどんな匂いがするのか知らないので、これでいいのかどうか???
 
 花梨はのどにいいそうです。確かに私が漬けた花梨酒は、お薬といった感じです。
 
 そろそろ今年漬けた梅酒も飲める頃。梅酒はどう漬けても美味しいようです。