昨年の今頃漬けた
花梨酒
今年も花梨が
店頭に並ぶ季節になりました。
信州からのお届け物ですね。
高樹のぶ子「彩雲の峰」より
花梨というのは、林檎と梨を合わせたような丸い果実だが、果実として食べる
ことはできない。富美子の作る花梨酒は香りが芳しく、宿泊客にも喜ばれている
らしかった。
二十人の客が一堂に食事できるダイニングルームの棚に、果実酒の瓶が並べ
られていた。その右端から三つが花梨酒。だが、静香に渡すものは、ワインの瓶
に移し入れて別に用意されていた。
「いい色ね。いつもすみません」
「今年は花梨を多くしてみたのよ。早く飲みたかったから」
花梨の匂いは確かにとても芳しいものです。お部屋に置いておくと芳香剤の代わりにもなるほど、いい匂い。
店頭に並ぶ花梨は、ビニールがかけられていたけれど、それでも匂いはもれていました。
信州の自然が育ててくれた、そのいい匂いを、昨年、閉じ込めたはずだったのですが、・・・・・・。
この小説に書かれているような、「香りが芳しく」といった花梨酒にはなりませんでした。???
花梨酒って、今まで飲んだことがないので、本当はどんな匂いがするのか知らないので、これでいいのかどうか???
花梨はのどにいいそうです。確かに私が漬けた花梨酒は、お薬といった感じです。
そろそろ今年漬けた梅酒も飲める頃。梅酒はどう漬けても美味しいようです。