フラダンスを習って、もうあと少しで1年を迎えます。
練習用の私のパウスカートです。
私たちが習っているフラダンスは、ハワイに古くから伝わっているものではなく、アメリカが観光用に広めたもののようです。
ハワイにはアメリカに占領され、古くからの文化を禁止された歴史がありました。
ハワイの王様は、アメリカに占領される少し前、同じような立場にある日本に対して、内密に、自分の妹を皇室にお嫁入りさせたいと申し入れ、同盟関係を結ぼうとしたのだそうです。
でも、まだ明治の初めだった日本では、皇室の国際結婚などあり得ないということで、断ったようです。
裸に近い姿で、腰を振って踊り合うフラダンスは、キリスト教宣教師には淫らで許すべからざるものだったようです。
踊りも音楽も生活習慣も禁止されたというのが、ハワイの歴史にはあったのだそうです。
その後、カラカウア王によって、ハワイの伝統文化が復活され、彼の妹があの有名なアロハ・オエを作っています。
もともとのフラダンスはカヒコと呼ばれる古典フラです。こちらの方を教えてもらえる教室はほとんどないので、私たちは、新しく作られたフラダンスを習っていることになります。
カヒコはハワイの古くから伝わる宗教と関わりのある踊りです。ハワイ島のキラウエア火山には女神のベレが住んでします。彼女が怒ると火山が噴火すると言われています。
キラウエア火山で、ベレにささげる踊りが古典フラのカヒコです。私たちが習っているのとはまったくちがう踊りです。
ハワイの宗教は多神教で、とても人間らしい神さまがおられます。
インドの神さまにも恐ろしい女神さまがおられます。日本にも古代、機嫌を損ねるとたいへんなことになる女神さまがおられたようです。
私たちが習うフラダンスは、踊りそのものは決して難しくないので、入りやすいものです。ただ、美しく踊ることはなかなかむずかしいものです。先生の踊りはきれいだし、時にセクシーでもあります。どこがちがうのか、よくよく見て真似たいと思います。
腕の持っていきかただけでもだいぶ見た目が変わるものです。
ようやく踊りには慣れてきましたが、まだまだハワイの雰囲気がでません。来年もまた一生懸命よく見て、復讐もして、熱心に習いたいと思います。