瞑想の窓。
落ち着いた静かなお寺で、本堂では写経もさせてもらえます。半日ぐらいゆっくり夏の一日を過ごしてもいいかなあと思えるようなお寺でした。
このお部屋で、抹茶の接待も受けることができます。
このお堂に安置され、昭和31年からはいつでも公開されていますが、それまでは、100年に一度しか見せてもらえない秘仏だったそうです。
玄宗皇帝と絶世の美女楊貴妃の物語は白楽天の「長恨歌」でも有名ですが、政治を顧みることなく、楊貴妃への愛におぼれてしまった皇帝は、安禄山の乱で楊貴妃の命を落とされると、とても悲しみ、その供養のために、香木で観音像を作ったそうです。それを湛海というお坊さんが、1255年に中国から日本に持ち帰ってきたというわけですから、これはすごい観音さまです。
お口元におひげのようなふにゃふにゃしたものが描かれているのですが、これはおひげではありません。慈悲深いお言葉をかけてくださっているということを表したものだそうです。
お堂の中には、さすが~、美人のお札というのがありました。それと、縁結びのお札も置かれていました。
そして、慈悲深いお言葉として、何でも縁によって起こるもの、苦しい思いは、執着や欲などの気持ちが縁になっているので、そういう縁を切らないといけないといったようなことが書かれていました。
泉涌寺という字からもわかるように、お寺の一角からは清泉が湧いてきたので、この名がついたのだそうです。
下の写真は、泉涌水屋形です。今では枯れてしまいそうな状態でしたが、水は、境内の地下へと流れていました。