京都deお散歩 21 ~河井寛次郎記念館~

 
五条坂河井寛次郎記念館を訪ねて~
 
 
 陶芸家河井寛次郎が暮らした、重厚で風情のある家を見てきました。
 
 大正時代の終わりから、柳宗悦らと共に民藝運動を推し進めた陶芸家です。
 
 戦後は、色鮮やかな釉薬を用いて、重みのある、変化に富んだ独自の作風を確立していくと同時に、実用性にとらわれない、自由で独創的な造形表現を展開していった陶芸家です。
 
 河井寛次郎の作品が、こんなどっしりとした家具に囲まれた暮らしの中から生まれていたんだなと感じられるような記念館でした。
 
 二階から下の部屋をのぞく。
 
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 どっしりした木の家具。
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 掘りごたつ。
 
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 下に練炭や炭を入れて使ったのでしょうか。
 
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 落ち着いたお部屋。向こうに見えるのは、窯のあるところ。
 
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この間、天皇と皇后が京都に来られた時、NHKニュースではこの窯を見ておられるところが映っていました。
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 河井寛次郎のほとんどの作品が作られた登り窯。これは、1920(大正9)年、五条坂清水六兵衛から譲り受けて、鐘渓窯と名づけたもの。
 
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登り窯の中。こういうのが、段々を登っていくつもあります。
 
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 足で動かすロクロ。
 
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 河井寛次郎がどんな家で、どんな暮らしの中で、どんな窯で焼き物を作っていたのかが伺えます。
 
 狭い間口なのに、中に入るととても奥深く、広いのには驚きました。静かなところです。外国の観光客の方も次々に訪れておられましたが、みんな静かにのんびりと見ておられました。
 
 お部屋に置かれている家具・調度品はどっしりとして、民芸調です。めずらしいものがほんとにたくさん置かれていました。
 
 河井寛次郎の作品もたくさん展示されています。展示の内容も変わっていくようです。
 
 のんびり椅子に座ってみたり、椅子の座り心地も試してみました。一番座り心地のよかったのはこの椅子。
 
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