寺町三条上がる
レトロな喫茶室
Smart
とても古めかしい町の珈琲やさんといった感じのお店の入口。
以前から知ってはいたものの、地元のおじさまたちのお気に入りの古めかしいコーヒー店だろうしと思って入ったことがなかったのですが、・・・。
ホットケーキがなんだかとても美味しいらしいということなので、寄ってみました。
でも、きょうはとてもおなかが空いていたので、ランチもあるとかいうことだったから、ホットケーキは残念だけど、ランチの方を食べようと思ったのですが、・・・。
すでに1時30分なのに、二階のランチはもういっぱいらしく、ここでお待ちいただけますか?と店員さんに言われました。
なんて感じのいい方でしょう。たいへん申し訳ないですという気持ちを込めて、とても柔らかく静かに話されました。
こういうのが老舗の店員さんなのですね。
で、それなら、きょうはランチの代わりに、元々食べたかったホットケーキを頼むことにして、一階席の喫茶室のほうに入ることに。
レトロな店内
きっと舶来の置き物のお人形だと思います。
昔の珈琲豆の輸入と何らかの関係のありそうなお人形。
足元にあるのはコーヒー豆の入った輸入用の麻袋です。
珈琲を手に、おしゃべりしている男の人と女の人。
ちょっと前のレトロな時代に、こんなデートをしていた彼と彼女って、素敵です。
そして、ホットケーキ。
さすが~
外がパリッ!!中は膨らんで、ふわふわなのです。
これは明らかに、鉄板で焼いた焼き具合です。ホットプレートではこうはいきません。
それも、家庭でお母さんが、とか、おばあちゃんが、・・・といったようなものではなく、古くから伝えられているプロの技術がものを言わせているなあと思わせるような焼き具合です。
こういうのが老舗なのだなあとホットケーキとコーヒーに、とても感動してしまいました。
このホットケーキ、お天気によって、小麦粉と卵と牛乳の割合が変えられているのだそうです。
ホットケーキは、時々喫茶店でもみますが、あまりありません。たまに見つけてホットケーキを頼むと、いかにも冷凍のものをレンジで温めてきましたというようなものを出すお店がほとんど。
こんないかにも卵が入っているなあ、牛乳が入っているなあ、鉄板で丁寧にプロの技術で焼いてるなあと思わせてくれるホットケーキは初めて見ました。
ホットケーキも、フランスパンと同じで、こんなふうに、熱い鉄板の使い方ひとつで、外がパリッ!中がふわふわになるのですね。
珈琲もとても美味しかったです。ホットケーキと珈琲にこれだけ来てよかったと満足感を味わわせてくれるお店が、このスマートコーヒー店でした。
今度は、ランチを食べに来たいと思います。
そして、河原町三条あたりでちょっとほっこりしたら、このお店に入ってみたいと思います。
(「ほっこりする」というのは、京都での使い方は、ホッとする、ではありません。「どっと疲れが出る」という意味なのですよ。)
お店を出て、寺町三条を北にぶらぶら歩くと、宗教関係のとてもいい雰囲気の古本屋さんとか、胡弓などを売っている楽器やさんとか、本能寺とか、気持ちのほっとできるようなところがいろいろありますので、少し、歩いてから帰りました。