きょうのお買いもの 47 ~備前焼~

 
 
        備前へ行ってまいりました。
 
        以前から気になっていた、備前焼を観てきました。
 
        素朴な備前焼は、あくまでもお料理の引き立て役。
 
 
             ~ 駅前の「心寿司」さんにて~
 
 
       備前で人気のお寿司屋さんだけあって、とても美味しかった
 
 
 
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   こんなに地味な焼き物なのに、同じお寿司の表情がすっかり変わります。
 
 
 
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             お刺身も備前焼のおかげで美味しそう 
 
 
                 鯛、帆立貝柱、烏賊、鰆
 
 
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                 ひとりずつ、ちがう器で
 
 
 
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                   赤出しも備前焼
    
               このお味噌汁、とても美味しかった
 
 
 
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              急須がまたいい感じなのです。
 
          こんなのを買って帰ろう!と思ったけど、・・・。
 
          やっぱり備前は、お値段が・・・
            
 
 
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       お寿司屋さんで、すっかり備前のとりこになってしまいそうでした。
 
       何げなく置かれている器たち。これらにも魅了されてしまいました。
 
 
 
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 さて、すっかり備前の魅力のとりこになって、お店をまわってみました。
 
 その中でも、特に、「黄薇堂さん」に行くのを楽しみにしていました。
 
 ここでは、お願いをすると、登り窯を見せてもらえるのです。
 
 
 
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 ここでは、1年に一回、火を入れるのだとか。
 
 備前焼の土は、田んぼの2メートルも下のほうにある土を掘り起こして使うのだそうです。粘土質で、備前焼はこの土に焼きものの特徴が出るのだそうです。
 
 一番前の丸いところが最も先に火を入れるので、温度が一番高く、最もいい作品が焼けるところだそうです。
 
 
 
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              中は、こんなふうになっています。
 
 
 
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 周りには赤松の薪がいっぱい積んでありました。この赤松を1500本も使うのだそうです。
 
 
 
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 温度が高い一番下の段のところでは、特に灰が器にかかると、それがいろいろないい模様を生みだすのだそうです。灰がかかっているのを、「ゴマがかかる」「ゴマが流れる」と言って、とてもおもしろい、いい焼きになるということなのだそうです。
 
 備前焼は、まったく釉薬を塗らないのに、この灰のおかげで、まるで釉薬を塗ったかのように、ゴマが流れて、つやのある、いい色合いを生みだすのだそうです。 
 
 上の、後ろのほうの段のにも横から薪を入れ、前のほうと同じ温度にしていき、火を入れて、焼いて、冷まして、器を取り出すのに、だいたい2週間かけるのだそうです。
  
 
              この部屋には、井戸もありました。
 
 
 
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                   私が買ったお湯飲み       
 
        「ゴマが流れ」て、まるで釉薬を塗ったみたいになっているでしょ。                 
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 熱心に登り窯のお話を聞いて、息子とふたりで備前焼の食器を3つも買ったので
 
 お茶とお菓子で接待していただきましたよ。
 
 
                なんて素敵な・・・
 
               備前焼って、ほんとにいいですねえ。
   こんなに素朴で地味なのに、ここまでお茶やお菓子をひきたてるなんて・・・。
 
 
 
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           青い小さなりんごと赤い実は、本物なのです。
      そこがまた季節感があって、センスが良くて、なんて素敵なお接待。
 
 
 
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          お皿とお花を替えて、こちらもまた美味しそう。
 
          このお菓子が後味もよく、とても美味しかったです。
 
 
 
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 母が、ずっと気になっていたとかいう、備前焼のお醤油さしにお醤油を入れると美味しくなるという噂。あれって、ほんとですか?と、母が聞いておりました。
 
 ほんとだそうですよ。
 
 備前焼の土には、鉄分が多く含まれているので、お醤油だけではなく、お水も美味しくなるのだそうです。甕にお水を入れて、それでお茶を入れると、いいお茶が出るのだそうです。
 
 
 だから、金魚鉢にも、備前焼は水が腐らないからいいのだそうです。
 
 釉薬を使わない、土だけの素焼だからこその特徴だとか。
 
 
 
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               花瓶にすると、花も長持ち。
 
       こんな大きな花瓶は、とても高価で、まったく手がでませんので
       私が買ったのは、ミニミニ花瓶。
 
 
 
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        この煙突は、最も駅近くにある大森陶々園さんの煙突。
 
 
 
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  電気窯を使っているところも増えているようですが、このお店も本格的な登り窯を使って、「先生」が焼いておられるのだとか。
 
  このお店では、おみやげ用の花瓶を買いました。
 
  私が選んだのは、「ゴマが流れて」いるミニミニ花瓶。それを選んだら、お店のおばさんに褒められました。「これは、最も前の方で焼いたから、ゴマが流れていい焼きのものだ」とのこと。
 
 黄薇堂さんでお勉強した甲斐があったようです
 
 
 
          「陶吉」さんのお店の前に置かれているたぬき
 
          信楽のたぬきに比べて、あまり愛嬌のないたぬきです。
 
 
 
 
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           いたるところに備前焼が使われている天津神
 
 
 
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                  石畳ならず、備前焼
 
 
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                 狛犬ももちろん備前焼
 
 
 
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                       いい顔!
 
 
 
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 備前焼祭りが10月15日(土)、16日(日)にあります。
 
 
 
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 備前焼は、お値段がかなりお高いので、ほしくてもなかなか手は出せないけど、少しずつ、いろいろなお皿や急須などを買ってみたいと思いました。
 
 いい旅でした。明日から、買ってきたお茶碗で、緑茶はもちろん、抹茶も、コーヒーも入れて飲んでみたいと思っています。毎日使えば使うほど、つるつるになってきて、いい色になってくるのだそうです。
 
 素焼なのに、使えば使うほど、手にも口にもなじみ、控えめに、あくまでも引き立て役に徹して、お料理を生かす素朴な焼き物。それが備前焼の魅力なんだなあとつくづく思って帰ってきました。
 
 備前焼の魅力にすっかり魅せられました。町並みもとても素敵で、また何度も訪れたいところです。